2014年12月22日月曜日

山本雅幸

【自己紹介】33歳、男。俳優。日本人。川崎市在住。
2歳3ヶ月の息子をパーティに加え冒険に参加。目標は「無理をしない」。


【冒険の記録】
▼1
受付終了間際の13時、冒険の書を手に入れる。

▼150
旅立つ前に腹ごしらえと、つくってきたサンドイッチを、映画館の2階、売店前で食べる。
売店の方々が家族経営っぽくて、気になる。14時になって、やっと出発することにする。
(今読み返してて気付いたけど、14時までに次の目的地に行け、って書いてあるのね・・・。)

▼121
たくさん歩けそう、という理由で▼121の本牧山頂公園を選択。
息子、山頂へと向かう道の枯葉がたいそう気に入ったようで、両手に抱えてほうり投げたりザクザク音を立てながら歩いたり。
レストハウス到着が14:45ごろ。しかし、そこには誰もいない。管理室っぽいところを探すも鍵がかかっている。もしかしたら別の場所か、とさらに坂を登って地図を確認するも、何も見当たらず。
途方にくれてどんぐりを拾ったりしていたら、ラジオで、大音量で競馬の結果を聞いているおじさん(50代後半)に遭遇。もしやこの方がアイテムをくれる方かと、冒険の書を目立つように持ちながら、目を合わせに行く。
・・・違った。かなり目が合って、気まずい。
と、レストハウス前の見晴らしの良いところに、冒険の仲間を発見。彼はすでにほかの場所でアイテムを入手して、色々巡ってからここに来たとのこと。次の地へ向かう彼を見送り、ちょっと座って休もうと、レストハウスへ。
すると、店員ぽい方を発見!無事に方位磁針と記憶のカードを入手する。

▼76
丘に飛ぶラジコン飛行機を眺めながら移動。南東の本牧神社へ・・・向かったつもりだったが、方角を間違えて神社には出れず。公園出口でうろうろしていると、息子の「うんち」の声。
頂上公園のトイレは遠すぎる。その辺の茂みで、とも考えたが、耐えられそうなのでトイレを探しに。しばらく走ると小さい公園を発見!トイレは建物の中にある!
用を足して落ち着いてみると、そこは公民館と図書館が併設された建物。ここも楽しそうだが、すでに15:30を回っている。
本牧通りへ出て、とにかく最初に来たバスに飛び乗ることにする。

▼106
三渓園に行きたい、と思ったが、息子が就寝。あきらめて終点まで行くことにする。自分も、うとうとしているうちに到着。
降りるのが面倒くさくてこのままのっていけないかなあ、と運転手さんの様子をちらちら伺うも「終点ですよー」の声。寝てる息子を抱えて降りる。

▼15
本牧車庫。営業所の中へ。入り口を間違え、「事業所」(?)のあるところへ。
中から40代後半のまるっとした男性がにこやかに出てきて、遺失物管理所の場所を教えていただく。

▼100
遺失物管理所。「返還後の山頂公園の記憶」を手に入れる。
「起きたら坊やにあげてね」と、バスのシールをいただく。
その場にあった椅子に腰掛けて、しばらくぼんやり休んだのち、元町方面へ行くバスを教えてもらう。

▼105(?)
ほとんど今日来たルートを遡って、バスが進んでいく。

▼175
息子は車内で起きた。「元町」のバス停で降りると、
目の前にピザ屋がある。昼食以来、おやつなど食べていないことに気付く。
その辺で食べようと思ったが、あんまりいい場所がなさそうなので、お店の中で食べさせてもらう。1切れ(350円くらい)を息子と分け合い食べる。
店に流れていた"National Geoglaphic"の、日常を科学実験する、みたいな番組で高速のトマトが壁を突き破るのを見ながらエンディング。

2014年12月10日水曜日

阿部太一

【自己紹介】デザイナー。世田谷在住。本牧に来たのは今回が3回目。
演劇クエストは2回目。


【冒険の記録】
先ずはせせらぎ公園のメリーゴーランドを観に行く。寒空の下ここだけ空気が柔らかい。
今回は1人でなるべく普段の自分が行かなさそうなコースを行く事に決める。
17:00〜はジェコを見るので根岸方面に何となく向かおうと思う。
▼121(13:00頃)
山頂公園を目指してずんずん歩く。景色はいいが天気はあまりよくない。
レストハウスで係の女性から《アイテム》をもらう。
椅子に微動だにせず座っているおじさんがいる。
(演劇クエストを始めるとこういう人がやけに気になる)
▼108
どんぐりの丘を越える。人はまばら。
ここは掃除がされていなく道に落ち葉がつもっていて、結構滑る。
葉っぱの湿気がスニーカーに染みてくる。
小高い丘から住宅街に続く小さな階段を下りる。
▼108
細い路地をぬけて小学校の校庭の脇を通る。
野球部の練習が終わったようで、生徒がグラウンドに礼をさせられている。
こういう一見無意味で儀礼的なことの必要性を昔は分からなかった
でも今は少し分かる。年をとったな。
▼61
謎の研究所着。
《アイテム》は既にもらっていたのでここではもらわない。
赤い冊子を持った女性が向かいから来たので、会釈するも微妙な表情で返される。
「同じ冒険者でも決して仲間というわけではないんだ」と気持ちを強く持つ。
本牧通りから105系統で本牧車庫を目指す。
三渓園のバス停の近くで、所謂ギャル的な格好をしたおじいさんが、ペルパーらしき人に付き添われて歩いているのが見える。
前から来るおばさん達の顔に緊張の色がさす。あのおじいさんは人生で今が一番自分に正直なのだ。
▼100
本牧車庫に入る。営業所で係の人に恐る恐る冊子を見せるとあっさりと笑顔で質問の答をくれる。
バスが入ってくるのをしばらく眺める。
▼221
バスに乗り、根岸七曲がり下バス停で下車。
広い通りの向かい側の大きな家の植木をおじいさんが切って、小学生くらいの孫が葉っぱを集めている。
こちら側には新しい分譲マンション。敷地内の公園で、お父さんと赤いコートを着た幼児が遊んでいる。
3〜4歳くらいの女の子に赤いコートを着せるとこの世のものではないかわいさを発揮する、と思う。
七曲がりに挑戦するべく道を進む途中、レトロな床屋を見つける。
周りから連続性を失いぽつんと残っている姿から消えた風景を想像してみるも、中の店主と目が合い気まずい。
▼110
七曲がり坂の下。道路から少し高い所に建っている家の庭と下の道路との間で2人の少年がバトミントンをしようとして、失敗しつつ何度も挑戦している。
横目で見つつ坂を上る。2/3くらい登ったところで、カメラのフィルムを換えるため階段に座る。
目下の家並みから視点を起こすと根岸線の線路、高速の高架、その向こうには工場地帯、その奥には海。雲が少し開けて夕方前の黄色い日が漏れてきた。
大きな工場からは一定間隔で白い煙が盛大に上がる。下では少年たちがまだ頑張っている。
▼182
坂の上は落ち着いた住宅街(少し高級な感じ)。
コンパスも地図も見ないで根岸公園に向かおうとして足を進める。
案の定住宅街で迷う。多分、迷いたかった。住宅からピアノの音。少し退屈。
散々うろうろしたあげく、坂を降りて行ったら山手駅に着く。
お腹が空いたので、高架下の天然酵母のパン屋でパンを買う。
1つ1つのサイズが小さかったので幾つか買ったらコーヒーも入れて1000円弱!
食べる場所を探してうろつくも見つからず、駅前の喫茶店でハンバーグセットが1080円で本気でこれにしておけば良かったと思う。
結局立野小学校の裏の階段に腰掛ける。だんだん暗くなってきた。家路に向かう小さな子供を連れた夫婦が目立つ。
今頃いつも遊ぶ公園から帰る時間だと、我が娘の事を思い出す。お父さんは今、階段に座ってクルミの入ったあんぱんを食べているよ。
コーヒーは既に冷めている。
ジェコが近いので反則かなと思いつつ、山手から根岸へ電車で向かう。
右手の車窓から一時間ほど前に歩いた、七曲がり坂や降りたバス停が見える。目を凝らしてバミントン少年を探したが見えなかった。
植木のおじいちゃんは、まだがんばっていた。孫はもう家に入ったらしい。
根岸駅。駅前は何の変哲も無いロータリー。
横断歩道を渡りながら、演劇クエストが終わるのを感じる。
ジェコの集合時間まで近くの公園のベンチで時間をつぶす。
1人の少年が片手でカラーボールを上になげ、プラスチックのバットで打とうとしている。ヘタで全然打てない。
近くのベンチにいたサラリーマン風の男性が近づき、コツのようなものを教える。
結果ホームラン。少年は公園の外に飛んだボールを追いかけ消える。
先程のサラリーマンは同僚との会話で気付いていない。
時間が来たのでジェコのバスに乗る。
ジェコの後、本牧通り沿いの角打ちに行き、ライブの間まで飲む。
焼酎をトマトジュースで割りそこにタバスコを入れる飲み方を常連さんに教えてもらう。目がチカチカする。
そういえば▼200を見るのを忘れてたと思いつつ、そのまま酔っぱらう。


【写真:どんぐりの丘、バスの中、階段の上】


深田隆之

自己紹介 映画を作っています。


 ▼1
13時少し前に映画館へ。ちからさんとおちさんに挨拶してから冒険へ出かける。
↓▼183(映画館の声を聞きつつ移動)

▼187
自らフィクションを作り出すという言葉に惹かれてこの道へ。同じ感覚の人が多いのか、人が数人。途中、ケンタッキーの入った建物が目に留まる。一見して普通の建物だが、中を通ると中庭のような吹き抜けが現れた。中庭というのは少し優しいかもしれない。空洞という言葉の方が似合う。地下1階にあたるフロア全てにお店がなく、完全にデッドスペースになっていた。階段を下る自分の足音がいやに響いてしまう。
地区センターでアイテムを受け取ろうとすると、ちょうど職員の方が別の職員に今回の企画を説明していた。職員さんが演劇の登場人物になる直前を見た気がする。

▼38
地区センターの1階では子ども達が勉強したりゲームをしたりしていた。
体育室から出て来る子どももいる。
男の子達がゲームをしようとすると、職員の方が音を出さないよう注意していた。少ししつこいくらいに。男の子達はゲームをしながらそれを聞いている。
自動販売機で飲み物を買おうとすると、DyDoのフルーツミックスネクターが。
部活の時にやたらと飲んだ飲み物。なんだか懐かしい気分に。

▼128
どこに行こうかと迷いながら戻る。

▼171
コミュニティハウスに行く途中、編集者のOさんに出会う。たまたま同じ方向へ歩いていた。飲みかけのアイスコーヒーを持ったまま歩くOさんと中学校へ。
ここは昔だいぶ荒れていた、という話をOさんから聞く。今はそんな影まるで感じない。

▼207
つい本棚を探してしまう。が、目当ての本は近くにあった。他の冒険者さんが教えてくれる。Oさんは廊下にあるご自由にお持ち帰りください、コーナーから1冊本をもらっていた。

▼171
Oさんと、海側へ行こうということになり、一緒に海側へ。Oさんはテクストの道を探そうとするが、自分はとりあえず海側へ出れば交差点も見つかる、と促す。海側の大通りに出ると大きな高速道路が視界を埋め尽くす。その割に、歩道は緑が多く気持ちがいい。

▼10
空中都市をイメージしているのか、たしかに”橋”がやたらと目立つ。しかも全て古びている。後から思ったことだが、昔写真で見た老朽化したコルビジェのモダニズム建築みたいな。
Oさんと別れ、引き返してみる。

▼48
せっかくならワープ!とバス停へ。

▼101 99
理由なく根岸方面へ。どこで降りるか、という迷い。

▼211
大きい通り、すぐ隣には工場地帯。そしてそびえ立つ崖。なんだか途方のない場所へ来てしまった、という感覚の方が先行する。来る途中に見えたイス屋が気になっていたが、とりあえず回遊しようと思い、七曲がりへ。
冒険によくあることかもしれないが、後で行こうと思ったイス屋には結局行くことはなかった。もしかしたらもう目の前を通り過ぎることもないかもしれない。

▼110
坂のふもと。兄妹が家の前の枯れ葉を掃除していた。昔祖母の家でしか見なかった木の枝でできた帚を妹が持ち、体全体で動かしている。兄はちりとりで葉を集める係。じゃんけんでもして、決めたんだろうか。地面に沢山落ちる葉っぱがきらきらと輝いて、日差しの強さと寒さが同居する冬の夕方。夕方といっても14時頃。

▼182
コンビナートの風景が夕日と一緒に見える。コンビナートから出る煙をぼうっと眺める。もう少し上の方に行けばもっとよく見えるかもしれない、とさらに上の方へ行くと木の枝が邪魔して見えない。引き返す気力もなく、最後まで登りきる。

▼57
横浜倶楽部のそばでアメリカ空軍のような帽子とサングラスをかけたおっちゃんがイスに座って電話をしている。おじさんを横目に不動坂を下る。

▼202

▼160
ふっと、ここだけ違う風が通り抜けているような階段。だいぶ昔に作られたのだろうか。登り坂で自転車を押す若い女性とすれ違う。ゆっくりと階段を下りていく。

▼63
ここでお腹がすき、休憩。大通りに戻り、どこで食べようか迷っていると、間門のバス停の側に「明華」という古い中華屋を見つける。なぜかその時だけ、パイコーハンという言葉が目に入り、それを目当てに店に入る。おばちゃんが奥のテーブル席に座り、新聞を読んでいるが中断していらっしゃいませと呼びかけて来る。
足が悪いのか、片足を少し引きずりながら厨房へ入っていく。もう一人、厨房に人がいるようだ。お茶とお水が同時に出され、ピッチャーも出される。そりゃ歩きたくないよね、と思いながら他の冒険者のツイートを見てみる。ソーシャルな演劇、という言葉を思いついたのは、もっと後になってから。
パイコーハンは量が多く、900円。すごくうまい。
お店に故障中の古時計がかけられていた。時刻は8じ55ふん。と同時に新しい時計から秒針の音が聞こえる。選挙カーの演説が大通りを通り過ぎていく。店の中は薄暗く、静か。
なぜかこの古時計が気になった。
後から考えてわかったことだが、きっと今、この古時計だけが自分の時間を所有している気がしたからだ。今自分はものすごく広範囲な演劇の中にいる。何人いるかわからない参加者/登場人物の中で共有された数時間は、大きなスケールとごく個人的なスケールを同時に持ちつつ確実に終わりへ向かって進んでいるのに、この時計だけが自分の時間を持っている(ように見えた)。夜か昼かわからない8じ55ふんのこの時計がこの演劇の中で唯一時間の進行を拒否しているように感じたから、きっと気になっていたんだと思う。なんだかうらやましかった気もする。

▼190
↓バス停不動下。冒険の書にあるはぐれ狼という名前に惹かれて103系統へ。
▼103
はぐれ狼は本牧のメインの通りには行かないらしい。どこで降りるか迷いながら、
結局麦田町の近くである山元町1丁目で降りることに。
多分降りた理由は、「黄色いハンカチ」企画の旗を見て自分の知っている場所に来た安心感があったから。

▼193
麦田町の取材で何度か通っていた山元町(大谷家電の取材などで来ていた)。とりあえず冒険の書は見ずにそのあたりを歩いてみる。
歴史を感じる商店街だが、活気、のようなものは薄いかもしれない。
そのまま歩くと「打越橋」が見えて来る。「と」のWSでも行った身近な場所。
なんだかあまりにも自分に近いところに来てしまったので、もう一度山元町へ戻る。

▼132
一度通り過ぎたフライ屋。どうしても気になってアジのフライを頼み、店頭の椅子に座って待っている。そろそろ冒険の書を開こうと見てみると、明らかに自分の後ろにあるフライ屋らしき「声」が載っている。なんだか問題に正解したような気分になりながら、アジフライをいただく。
ソースいる?いります。という会話がなんとなく恥ずかしくなる。
確かににんにくが効いていて、HPは回復される。

▼164
とにかく裏道を今日は行こう、ということで1本違う道へ。
おかしなお寺の建物があり、倒れそうな外観?門?。
その横から珈琲の良い香りがして少し覗いてみる。珈琲が飲めたらいいのに、と思って入ると、
少し頑固そうな店主さんからここでは飲めないと伺う。小学生の絵がいくつか飾ってあり、この人は結構子どもに人気なのかしらと思いつつ、珈琲店を後にする。
【50】を読む。

▼172
こんな場所があったのか。
誰も知り合いのいないお墓に入る時というのは、なんとなく知らない家に勝手に上がり込んでいる気持ちになる。別に怒られるわけでもないのに人の目を気にしながら、散歩。足音を消してみたりする。夕暮れのお墓はしんとしている。

▼138
冒険の書にあった場所に行けたのかどうか、正直わからない。
ただ、随分と細い道を歩いたり、住宅街を歩いたり、散策してみる。
途中、入り口の天井がはがれた建物を見つける。

▼193
そろそろ冒険も終わりの時間になっている。
そういえば編集者Oさんとは、夜に会えたら、と言い合っていた。
どうしようか。なんだかいつもと比べてそんな選択も特別な気がしてくる。
結局本牧へは行かないことにする。きっと夜はまた楽しかったんだろうな。とバスの中で思いながら。

▼103
はぐれ狼は麦田町の青年会館の横で停まる。ここに今年何回来たんだろうか。
「演劇クエスト」と自分の仕事領域がつながるとは。
バスは馴染みの麦田トンネルを抜け、別世界へ連れて行く。
元町で降りて終演10分前。
自分が知り始めたディープな横浜の風景は、もうそこにはない。
今からどこか、さもエンディングにふさわしい場所に行く時間もない。
キラキラとした元町で、徐々に現実に近づき、終演を迎えた。

END





2014年12月3日水曜日

武田力

【自己紹介】
良い意味でも悪い意味でも、「なんとなくで生き過ぎだな」
と思う31歳。前回のクエストにはパフォーマーとして、なんとなく参加。


1. 自宅最寄りからバスに乗り込む(市内在住)。車内で一日乗車券を購入しようと、その意思を運転手に伝えるが、「そんなものはない」的な表情を一瞬される。日常乗らないバスは想像よりも遅く、受付〆切である13:00には着かないだろうことを確信する。前回のクエストでは、観客の遅刻は厳禁というか重罪であったので、道中怒られるのではないかとビクビクする。13:15くらいに映画館に到着。演出家の表情は穏やかなものであった。その安心感もあってか既に勝手知ったる作品の説明をニヤニヤしながら聞いてしまう。手渡された赤い本を開くと、さっそく寺山修司の引用で、さらにニヤニヤしてしまう。

150. 外は秋晴れ。遅刻した分を取り戻そうとなぜか走り出す。

7. バス車内で可愛い女の子が赤い本を右手に持っていて、テンションはさらに上がる。赤い本が目印というか象徴的でいい。彼女とともにバスを降りた「本牧一丁目」で赤い本を持つ演劇センターFの市原さんと出くわし、抱擁する。

61. 「不思議な研究所」メリーゴーランド研究所。確かに不思議で、とても素敵で驚く。こんなアトリエが欲しいと切に願う。思わずトイレまで覗き込む。堪能したのち、61.のパラグラフをようやく読む。横濱競馬場の馬房であったことを知り、テンションは振り切れる。そもそもわたしがはじめて書いた企画書は、その競馬場内に廃墟として佇む一等馬見所を野外劇場にするという案であった。市役所に足繁く通った記憶が蘇る。そして、多くの方に多大な迷惑をかけたことも同時に思い出す。もう一度研究所に戻り、その名残を探す。

43. 赤い本を持つ、あの女の子はもういない。コンパスの使い方もイマイチわからない。若干混乱している。

105.112.167. 山手駅へ、商店街を抜けていく。古風な商店街で落ち着く。

75. YC&ACへと山をのぼっていく。ゴミの捨て方は英語表記。多国籍なコミュニティで遊ぶ子どもたち。環境によって人生はずいぶん変わるだろうことを実感。

214. 覗き見。

75. この機を逃せば、足を踏み入れること二度と叶わないだろうと、YC&AC館内へ。カウンターには女性がふたり「こんにちは」と声を掛けてくるが、〈必ず英語で入館の意思を〉と赤い本にあるので、「へ…Hello」と言う。瞬間、「あなた、なんなんですか」的な表情を揃ってされる。わたしは挙動不審となり、「あ、えっと、館内を見たいのですが」とチラリチラリと赤い本を誇示しながら日本語で告げる。「えっと、入会希望の方ですか?」と 年配の女性から問われる。ひっくり返っても入会はできないと思い、「いいえ、入会は、きっとできません」と伝え、YC&ACを後にする。

39.219.153.182.57.202. 延々つづく三叉路地獄。YC&ACでの一連をもんもんと思い出す。結果、「なんてよくできた演劇なのだろう!」という結論に至る。つまり、赤い本によって与えられる「演劇」によって、当然YC&ACへ入館できるものだとわたしは考えていた。それを「そんなの虚構ですよ、馬鹿ですか?」と突き返され(あくまでも心象風景)、己の現実に立たせ、「いいえ、入会は、きっとできません」とわたしに言わせた。その宣言も含めて計算された「演劇」であったのだ! 三叉路はつづく。

160. 気付けば、樹々が鬱蒼と囲う坂を下っている。

190. そうして、なんだか腹が減っている。

67. なにか食べようと根岸駅へ。そもそも16時からはジェコ・シオンポのダンスを観る予定。集合は根岸駅。

41. 駅前の東急ストアで20%OFFのシールが貼られたパンを購入。外で食べる。それでもあと1時間くらいあるので、マックでコーヒーを求める。隣席の母(30代)娘(たぶん小2)がしゃべっている。娘が「男の子の気持ちってわからないよねー」とたわいもなく母に告げる。

200. バスに乗ってのジェコ・シオンポのダンスは、個人的にはとても楽しめた。バスを降りると、もう夕暮れ。目の前には黄色くやわらかい光に囲まれたメリーゴーランド。この作品の演出家も同じバスに乗り合わせていて、「200.へどうぞ」と誘われて、赤い本をめくる。

井上 明子

【自己紹介】
今回は「西」方面へ。その都度選択した方角がだいたい「西」でした。


【冒険の記録】
▼122
直感で西へ。紅葉がきれいで、こっちに来てよかったと思った。3組の犬の散歩とすれ違う。頂上は見晴らしがよく、天気もよかったので晴れ晴れとした気分になる。

▼76
神社が気になったので、下ってみた。

▼2
縁結び・縁切りの神様がいたので、掲示板をよく読む。イザナギが黄泉の国の醜さにあきれて別れる時に振りはらった裾から生まれた神様とかいてあったような…。
とりあえず、縁切りよりは縁結びかな…と思って左回りにまわる。

▼120
神社前の公園でベンチに腰掛けてみる。オレンジ、茶色、黄色の落ち葉が秋を物語っている。オースターの「ムーン・パレス」で主人公が浮浪者生活を送っていたセントラルパーク(行ったことないけど)をだいぶ小さくしたいい感じの公園だなとおもった。その主人公がおくった日々を想像してしばらくベンチに座った。遊んでいる子どもたちとその親をぼんやりと眺め、発起して大通りへ。

▼178
とりあえず、西。「ニの谷」へ この辺り(だったかな…)で、本牧っぽいアメリカンな飲食店をみつけてすごく気になったけど、お腹がすいていないのであきらめる。

▼95
西の「間門交差点」へ。一区間だけどバスにも乗ってみた。

▼59
西へ。大小ある2つの道。大通りは左に工場みたいなのが見えてそれはそれでよかったけど、今回は小さい方を選んでみた。一気に視界がせばまる。でもなんか安心感もある。

▼211
やたらとある鳥居をみてお参りをし、レトロな床屋のある西へ。

▼92
本当にあった、床屋の裏に神社…!夜いったら怖そうだ。
まだあるとのことなので、さらに西に歩いてみる。

▼36
またも西へ。お腹がすいたところでみつけた喫茶店でランチを食べる。
ご夫婦(多分)で営むコーヒーにこだわっていそうな喫茶店。
ランチは週変わり(だったかな…)のハッシュドビーフだった。上品な味。
食べながら冒険の書を読む。

▼63
白滝不動尊という名前が気になったので、また西へ。

▼45-144
白滝不動尊では、町内のおじさん、おばさん、おじいさんたちが落ち葉のお掃除をしてくれていた。糸のように細い滝を少し眺めてから急な階段を登ってお参りをする。上に行くか迷ったけど、もういっかい滝をみたくなったので、くだってからやっぱり西へ。

▼86
西へ。根岸小学校裏の高台。もしかしたら道に迷ったかも…。この辺りで写真をとった。

▼186
急な坂道って、この階段のことかな…と不安になりながらもとりあえず下ってみる。方向音痴のため自信がなく、通りすがりの方に根岸駅方面への行き方をたずねると、この近くだと教えてくれた。和服のちゃきちゃきした雰囲気の素敵な方だった。
次の予定まであまり時間がなかったので、根岸駅へといそぐ。

時間の関係で、残念ながら冒険はここで終了。
よく歩き、いつの間にか色づいていた紅葉を感じ、秋の空気を意識して吸い込んで歩いたら気持ちよかった。もうすこし冒険の書を読み進めると、気になっていた馬の博物館がでてきたので、しまった、行きたかった…と思った。それは、別の機会にいってみます。


【写真】
普段あまり写真を撮らないのですが、路地をまがった瞬間にみえた景色に、ふと懐かしさを感じて撮った一枚です。

2014年12月1日月曜日

ライアン

【自己紹介】
30歳、男、仏国在住日本人、テクスト作者様の後輩の後輩。


【冒険の記録】
++++++++++++++
▼1(13時)
受付終了ぎりぎりの13時にスタートする。いつも通り。

▼150
建物の外へ。本牧はよく知る土地にもかかわらず、非常にわくわくする。若干の悔しさと共に覚えたあの感じは忘れ難い。

▼187
本牧地区センターと中図書館、約20年ぶりに訪れる。

▼38
よく知るつもりの地で「あなたはストレンジャー」と言われるのは面白い。実際そうだ。

▼128
白い家、ずっと昔に聞いたような聞いてないような。え、コミュニティハウスなんてあるの?

▼171
大鳥中学校、バス停ではよく聞いた名前だけど、入るのは初めてだ。

▼207(~14時)
ここっていつからあるんですか。えっ20年前以上前から。いや全然知らなかったですよ。ああ、やっぱりそうですか。あ、僕はこれのテクスト担当されている方の少しだけ後輩で、面識はほぼないんですけど、え、今そこに来た人ですか!?
なんと いしがみなつきがあらわれた!

▼171
海側に行こう。

▼10
割と適当に歩いているので正しく進んでいるかは微妙。

▼127
正しく進んでいるかは微妙だけど横浜本牧駅に行こう。

▼3
横浜本牧駅まで着いてないけどバスで本牧車庫行っちゃおー。

▼15
いや久し振りに来たな本牧車庫。

▼221
外の人は横浜や本牧にこういうのを求めるのかな。

▼15
そういやバス散々使ったけど忘れ物したことないかもな。傘くらいあるかな。

▼100
こっちのほうが車庫っぽい車庫っぽい!

▼105
あ、105系統来た。え何ミスター本牧って。えー106系統がシャドウ本牧って。俺的には桜道がメインだけどなー8系統だって通ってるしさー。

▼142
ようせいのいたずら、ようせいのいたずら……あった!
というわけで、海外の日本人宿で出逢った人「のお姉さん」がいらっしゃると聞いていたケーキ屋さんへこの機会に。お3時を美味しくいただきました。突然お邪魔してすみません、ありがとうございました!

▼55
山頂公園って行ったことねえな。

▼50
あ、はい。

▼76
へー山頂公園こんな感じなのかー。
めっちゃ犬連れのひと多いなー。お、夕焼けとススキと工業地帯の写真撮ろう。

▼126
覚悟しよう。

▼114
緑ヶ丘高校ってこれかあ。このへん公園多いなー。

▼222
そろそろ終わりだ。222系統楽しむか。うわめっちゃ急で細い坂通るなこれ!

▼200
横浜方面へバスで戻るべく上野町へ向かい、終了。楽しかったなあ。やっぱり知らないところあるなー、いい機会だった。

【写真】
(1)コミュニティハウスで(本イベントと全く関係ない)情報を手に入れた!
(2)横浜で産まれ30年、初めて行った本牧山頂公園が良かったの図。
なお「京浜工業地帯。」とフェイスブックにアップしたら普段と打って変わって多くのいいねをいただく。本牧パワー。


2014年11月30日日曜日

神谷雅宏

【自己紹介】
29歳、男性。会社員。
ドラマトゥルクの落さんのお誘いで参加。
バスの路線と顆粒ダシのカツオと鶏ガラを見分けるのが苦手。


【冒険の記録】
参加日:11月23日
▼150
冒険の始まり。冒険日和の快晴。
スタート地点近くでケンタッキーが食べたくなるが、流石に冒頭から普通すぎると思い、我慢。

▼140、207、171
白い家と青い家を見ながら、コミュニティセンターへ。
たまたま同じタイミングで訪れたスタッフの方と談笑。
諸々のグッズを手に入れ、とりあえず海を目指すことを決める。

▼10、127、146、78
海を目指して歩く。並木道は落葉が進んで、とても綺麗。
冒険の書を読みながら歩いていて、何度か自転車に轢かれそうになる。
危ない。

▼78
マリンハイツショッピングセンター。
昭和の時代を感じさせる建物と飲食店の看板。
築30年から40年ぐらいか。ゲームだったら間違いなく荒くれ者に絡まれるシチュエーション。
それにしても海が見えてこない。コンテナしか見えない。

▼49
バス停に辿り着くが、どうやら横浜方面に戻ってしまうらしいことに気付く。
それは何だか面白くない。
ちょうど腹も減ってきたので、マリンハイツショッピングセンターの中華料理屋で昼飯を摂ることにする。
寂れ感が味わい深い中華料理屋で、ラーメンと半チャーハン。懐かしい味がする。
店にいたのは、何やらワイルドめな中年男性三人と、寡黙なご老人。
男性三人は酒を片手に何やらバイオレンスな話題で盛り上がっている。
何だかいたたまれなくなって、食事を取ったらすぐに席を立った。
いつの間にか、ものすごい満腹になっていた。

▼78、146、127、10、48
若干掟破りだが、旧マイカル本牧前に戻る。
海よりも、とりあえずクエストの目的をクリアすべきだと思ったのだ。
犬状の何かがある噴水の前で一休み。
赤い本を持った男性を見かけるが、機を逃して話しかけられなかった。
胃袋が満たされたら妙に眠くなってきたので、公園方面に向かうことにする。
大体この辺りで、旅の目的を忘れた。

▼76
道すがら、赤いスプレーで「おっぱ 」と書かれているのを見つける。
きっとこの辺りの不良少年が書いたのだろうが、一体どうして最後の「い」だけが書かれなかったのだろう。
スプレー切れだろうか。なら後日にでも書き足せばいい。
わざわざそこまでしようとは思わなかったのか。それでいいのか青春として。
それとも途中で恥ずかしくなったのか。それは青春っぽくていいかもしれない。
そんなことを考えていたら公園に辿り着いた。
広くて犬が沢山いて心地よい。
少しだけ昼寝をした。

▼2
それから、本牧神社へと向かった。
近頃は人間関係で悩むことが多いので、どうにかご利益をもらいたかったのだけれど。
七五三のご祈祷があるらしく、アラサー男性一人では、賽銭も投げられない雰囲気。
仕方なく縁切りと縁結びの社だけお参りする。
色々迷ったが、切り捨てられないものが多いこの人生、諦めて縁結びの願をかける。

▼120、178
新本牧公園の南端あたり。主宰の藤原さんに遭遇する。
そのついでと言ってはなんだが、噂のアンティーク雑貨屋さんに足を踏み入れ、手書きマップを手に入れる。
まあそれはそれそれとして、店主の方がとても素敵なご婦人だったので、色々お話を伺った上に、バッジなども購入する。ホントに綺麗な人だった。
お店で、西へ向かってから三渓園に進むルートを教えてもらったので、そのようにしてみる。

▼95、59
と、思っていたが、少し歩き疲れたので、気紛れにバスに乗ってみる。
満員。何事かと思うほどの超満員。
日々を思い起こしてかえって疲れてしまう気がして、すぐに下車。
辿り着いたのは間門の交差点。
年甲斐もなく、コンビナートの威容に興奮する。
あんなに巨大なものを見たのはいつぶりだろう。
あんなにも大きいのにどこか荒涼としているのは、多分人の気配がないせいだろう。

▼211、110
バスを上手く使えないせいで、流石に足が痛みを覚えていた。
しかし、そこに山があれば登るのが人間の性というもの。
「七曲り」に挑むことにする。
折しも丁度日が沈みかけ、坂の途中から臨む夕空が眩しかった。
ツイッターを開き、ちょうど五分前ぐらいに落さんが同じ道を通っていたことを知る。
なんて便利なんだ、インターネット。

▼182、153、167
間門の交差点あたりから、急激に人の気配が無くなっていた。
この辺りで、3時半を迎え、「あ、これバスの終着点に行ったらクリアじゃね?」と気付く。
しかしバスなど通りそうもない路地に迷い込んでいたので、
とりあえず山手駅を目指した。
途中で良い雰囲気のカフェを見つけるが、ぼちぼち時間が無くなってきていたので、
諦める。
そして駅前。山手駅から出るバスは全て巡回だと気付く。
ああ。絶望。

▼20
こうなったらせめて景色のいいところにいってやる。
駅前で見かけた冒険の書を持った女性につられて、20系統のバスに乗る。

▼125
港の見える丘公園。
僕は大事なことを忘れていた。
景勝地には人がたくさんいる。特にカップルが。
夕焼けに染まる街を眺めているのに、何故か心が荒む。
山を降りよう。街へ帰ろう。

▼31、81、71
歩道のない道が続く。
見る見る日が暮れていく。
たった一人歩きながら、風の吹く音を聞いていると、否応なくセンチメンタルになる。
というかここはどこだ。ワシン坂ってなんだ。
僕はどこから来てどこへ行くのだ。人類の行く末はどこだ。

▼194
そうとは気づかず五叉路を通りぬけ、イトーヨーカドー前へ。
ああ、人里だ。
ほっとする反面、旅の終わりを感じて虚しくなる。
もうすぐ17時になる。

▼55
帰り道などさっぱり分からないので、一度スタート地点に戻ろうかと思う。
しかし道すがら、実にアメリカンでポップなお店を見かけたので、
ついふらふらと立ち寄ってしまう。
ここでタイムアップ。
うん、よく頑張った。よく歩いた僕。
という訳でバドワイザーとフライドポテトで一服。
注文を取りに来てくれたのが、上野樹里似の美人だったので、
今日一日の疲れは綺麗さっぱり消滅した。
良い一日だった。
おしまい。



牧田 夏姫

【自己紹介】
新潟県三条市在住。新潟市を拠点に活動する劇団カタコンベ所属(現在は休団中)俳優。「演劇クエスト」は前回京急文月編に続き、二度目参加でした。前回は『とにかく海が見たい!』一心で冒険書は参考程度な感じだったで、今回は冒険書に振り回されて(?)みようと思っていました。


冒険記録
▼1
〈17時ラストシーンをどこでどう迎えるか、〉という一節が、強く残る。
▼150
旧マイカル本牧前。かつて映画館。新潟母校(映画専門学校)も、かつて映画館だったこと(マイカルほど大きな映画館ではなかったけれど、)地元にある唯一映画館もマイカルだということを思い出す。
▼140
インストラクションに従い本牧通りを歩いていたつもりだったけど、いつまでたってもカーネルおじさんを発見できず、いきなり焦る。〈すぐにカーネルおじさんいるケンタッキーを発見するはずだ。〉「すぐに」と、私感覚「すぐに」が違っていたらしい。焦りつつ恐る恐る道を進み、ようやっとカーネルおじさんを発見したとき高揚感がすごかった
・霊感ゼロ私には、「白い家」が発見できなかった。これかな?と思った白い家は、軒並み生活感に溢れていていた。
・休日中学校には、テニスコートにも校庭にも、ひとっこひとりおらず、静かだった。ここだけ別世界、みたいな気持ちになる。
・コミュニティハウスでアイテムを受け取る。方位磁石使い方がうまくないで、一抹不安を覚える。が、アイテムをゲットしたことがうれしかった(しかもこ一番乗りだったで、なおこと。)
・受付人いわく「センター長(?)がね、あ、今日はいないんですけど、「ここで時間をとらせてしまってはかわいそうだから」って、結構わかりやすいところに置いたんですよ」という『クレヨン王国12か月』を探す。ほんとに「結構わかりやすいところ」だけど、探さないと見つけられない感絶妙さが可笑しかった。
・受付人と話していて、「本牧は陸孤島なんですよ」と言われる。埋め立てて湾に張り出していて、駅が遠いから「孤島」だそう。
・コミュニティハウスをあとにし、テニスコート脇らへんで他冒険者と遭遇する。「あ!」と思うも、声をかけるでもなくすれ違う。
▼171
・海に近づこうと中学校脇小道を選択。が、たぶん小道ちがいをしたらしい?行けども行けども信号ある交差点はなく、大きな道に出てしまう。とりあえず交差点を探して進んでみる。
▼10
・左手にマンション群は見えているけれど、〈パネルに絵描かれた小さな広場が脇にある、信号機ある交差点〉が見つからない。早速、冒険書迷子になってしまった…。冒険書を離れ、並木道を進んでみる。
・左手にイトーヨーカドーが現れて、側溝に何かを落としたらしい女性と警備員さんが、さらわれたドブ前で呆然としていた。
・本牧通りに出て、Golden Cup前で休憩。バスに乗ってみようと思い立ち、本牧二丁目でバスを待っているあいだ、たぶん小学生子が歌う「君をせて」がどこからともなく聞こえてくる。♪地球はまわる 君をせて いつかきっと出会うぼくらをせて
・乗車したバスは横浜本牧駅ゆきだった。乗車して、冒険なかから横浜本牧駅記述があるパラグラフを探す。お母さんにおんぶされた赤ちゃんに見つめられたで、ニコニコしたり変な顔したりしていたら、笑ってくれた。わりと混雑した車内、赤ちゃん周りにいる大人たちはみな一様に赤ちゃんを見つめ、微笑んでいた。無表情だった若い男人が、下車間際に赤ちゃんと目が合って、ふっと微笑んだ瞬間を見た。
▼3
横浜本牧駅というからには駅っぽさがあるんだろうなーと思っていで、肩すかしを喰らった。が、工場萌え私は線路奥に見えている景色にかなり興奮。さっき降りたばかり横浜本牧駅バス停から、本牧車庫ゆきバスに乗る。
▼15
・車庫なかを進む。ウロウロしていたら、バスを運転している車掌さんに「どうもー」と声をかけられてビビる。「あっ!(どうしよう怒られる!)ど、どうも…!」と返事をしたら、笑顔で地面を指差される。〈歩行者専用〉白い文字。
▼100
・営業所なかに入り「すいませーん」と声をかけると、おじさんたちがザワザワしはじめたでやっぱりビビる。「あっあ、これなんですけど…」と冒険書を見せると、ひとりおじさんが「ああはいはい、」と言って何やらカゴを出してきたで安心した。
・〈用が済んだら帰ろう。〉インストラクションに従い、すぐに営業所をあとにする。歩きながら、受け取った『海に逃げた馬記憶』を読み、なぜだか泣きそうになる。啓示、とかいってしまうと途端に胡散臭くなるけれど、こういうはひとつ啓示だなと私は思っていて、今こタイミングで・こんなふうに巡り合ったこおはなしを、巡り会ったということを、大切にしようと思った。
▼46
・〈不思議な形状をしたマンション〉かっこよさ!かっこよすぎて、しばらく眺めていた。マンション前に停まっている車横で中年男女が小さめに言い争いをしていて、なぜか私は勝手に『あーこりゃ不倫だな…』と決めつけていた(たぶん普通に夫婦だったと思う。)
八聖殿へ続く階段が見つけられずマンションなかに入りかけるも、パラグラフ140こと(インストラクション「すぐに」と私感覚「すぐに」ズレ)を思い出して、もうちょっと先に進んだらきっと階段が現れるに違いない!と道を進む。狭い歩道、うしろから自転車に乗った少年がふたりやってきたで、端によける。すれ違いざま、少年たちに怪訝な顔をされた気がした。
▼73
・八聖殿へ続く階段をぼり、さらにもう少し坂ぼり、フェンス越しに湾岸工場地帯を見渡す。すぐ手前にはローラースケートをしているこどもたちが見えた。ベンチに座り、工場地帯を眺めながら、煙草を吸う。『もう、ここでラストを迎えてもいいかも…』と一瞬よぎったけど、〈湾岸エリアに出られる〉とことだったで、行ってみることにする。
▼46
・本牧公園入り口バス停を通過。バス停に立っている人がみんな、演劇クエスターに見えてくる。
▼133
・左手に見える野球場で、少年野球。
私にはふたり、弟がいて、真ん中弟は小学生ころから野球をやっていた。で、少年野球とか甲子園とか草野球とか見ると、「おっ!」と思いつつ、ちょっと複雑な気持ちになる(歪んだ印象だけど、幼いころ、両親は、ことは放ったらかしで/野球をやっている弟には過保護だったから。今はもう何も思わないけれど、少年野球とか甲子園とか草野球とかを見ると、なんともいえない感覚がこみ上げてくる。)
たぶんトイレか何かに行くために一回フェンス外に出たらしい小柄な野球少年が、フェンス内側に戻れずに右往左往していた。誰も彼が右往左往していることに気づかなかった。
▼13
・〈トラックがひっきりなしに走っており〉ことだったけれど、日はトラックすら走っていないほど静まり返っていた、かもめ町。そして、ひとっこひとり、いやしない…。日はとてもいい天気で、目前につづく真っ直ぐな道と・両側に立っている工場風景に(歩き疲れたこともあって、)目眩がした。こ世界に自分だけしかいない、もしくはほんとうはいないは自分なではないか、と思う。ふ頭先へと向かう橋を目指して、ひたすら歩く。
・ふ頭先へと向かう橋へゲートは閉ざされていた!力が抜ける…。岸壁上で釣りをする人がちらほら、人たちが持ってきたらしい脚立を借りて、私も岸壁に登ってやろうかしらと思ったけど、やめた。かもめ町バス停には中年男性が3人、バスを待っていて、私も彼らとバスを待つことにする。列をなすでもなく、それぞれがなんとなーくバス停近くに立って、待ちぼうけていた。
・バス車内には、中年男性と東南アジア系顔立ち高校生男子、老人。高校生男子が下車するとき、車掌さんに「ありがとうございましたー」と声をかけていたでビックリした(地元ではわりと普通光景なだけど、東京とか横浜とかに出てきてバスに乗ったときには遭遇したことがなかったで。)
・気まぐれに本牧ふ頭入り口で下車。車内では気がつかなかったけど、同じバスに乗っていて・同じところで下車したらしい、赤い本を手にした男性を見かける。『私と同じで、本牧ふ頭入り口バス停を探しているんだろうな…』と思いつつも、声はかけなかった。パラグラフ49地図を頼りに、②バス停からバスに乗る。
▼26
バス系統番号と同じパラグラフを参照するといいっぽいんだった!ということを思い出し、シンボルタワーを目指してみることに。車窓から景色がどんどんまちっぽくなって、客層も家族連れや若いカップルなどに変化していった。パパそっくり天然パーマが超絶かわいい男子にニッコリ笑われる。『ほんとにどんどんまちになっていくな~、これシンボルタワーに向かっているかな~?』と思いつつ、歩き疲れた私はウトウトと眠ってしまう。
・ハッと目を覚ますと、マリンタワー前バス停だった。『えっ、まま行くと桜木町ですって!?』とようやくバス行き先を確認した私は、慌てて下車する。シンボルタワーを目指していたはずだったにマリンタワーにたどりついてしまって、脱力。
・とりあえずどこかでお茶をしようと思い、中華街近くドトールに入る(なんか、すごく負けた気がする。)三連休中日ということもあって、界隈は観光客で溢れ返っていた。ご多分に漏れずドトールも混雑していて、レジに並んでいたら若い女人に割り込みされた。こ前夜、横浜へ向かう高速バスに乗る前に寄ったコンビニでも酔っ払いッサンにレジで割り込みされたことを思い出す(ときはなんだか妙に腹が立って、「いいですよ、どうぞ(先に会計してください)」と私は言い、会計しているオッサン後頭部を睨みつづけていた。)ドトールで割り込みしてきた女人は私存在に気づいていなかったようで、さも当たり前であるかように注文と会計を済ませていった。
・喫煙席窓際はじっこで、行き交う観光客を見ながらコーヒーを飲む。冒険書をめくりながら、これからどうしようか…と考えるも、何も浮かんでこなくて、何も浮かんでこないことに焦る。どこに行きたいか、〈17時ラストシーンをどこでどう迎えるか、〉が、少しもわからなくなってしまった。
・ドトールをあとにして、道端で記念撮影をする人たち邪魔にならないように山下公園を歩く。マリンタワー前バス停で、15時半を迎える。パラグラフ50〈思い残すことはないだろうか?〉に、思い残すことだらけような気がするし・でもだからって自分が何を/何に思い残しているかがほんとうにサッパリわからず、途方に暮れる。ひとまず、パラグラフ116に戻ってみることにする。
▼116
・マリンタワー前からバスに乗る。『あ、こバス、さっきここに来るまで通ってきた道を、そっくりそまま戻っているんだ…』と思ったら、なんだか悲しくなった。
▼26
・バスに揺られながら、『一回本牧に戻ろう、そして本牧神社に行って、縁結びか縁切りをしよう』と思う。ためにはたぶん、小港橋バス停で下車するがいいだろうなと思ったけど、なんだか気が進まなかったで、海づり桟橋を目指すことに。
▼60
・夕暮れ海づり桟橋。「すいません、お手洗いをお借りしたいですが、100円かかりますか…?」と受付おばさんに訊ねてみたら、「トイレくらいならいいですよ!向こうに行くんだったら100円かかりますけど!」と言われる。ご好意に甘えてタダでお手洗いを借りる。受付おばさんいう「向こう」には、海上にまーっすぐ浮かんでいる桟橋、上に、釣り人たちがひしめいていた。『100円くらいなら桟橋に行ってみるもいいかな…』と思ったけど、人ごみなかを行く気持ちになれず、しばらく遠くから桟橋を眺めていた。どんどん日が落ちて、16時半前くらい。あと30分ほどで演劇クエストエンディングだと思ったら、まだどこかに行けるんじゃないか?という気持ちになったけど、これからどこへ行ったらいいか、というかどこに行きたいかが見つからなかった。見つからなかったけれどここではない。ここではないだけれど、じゃあどこなかが分からず、焦燥感に駆られる。ひとまずバスに乗ろうと、海づり桟橋バス停でバスを待っているあいだに日没。家族連れが多い。お兄ちゃんに荷物を奪われた女子が全力でお兄ちゃん背中をポカポカ殴っていて、お母さんに怒られていた。一部始終を見ていたで、『ほんとはお兄ちゃんがいじわるしたからなにな…』と思う。
▼26
・3度目26系統。普段からわりと後ろ座席にしか座らないだけど、先頭座席に座ってみる、運転席側。〈17時ラストシーンをどこでどう迎えるか、〉に頭がいっぱいで、景色ことを何も覚えていない。とにかくスタート地点周辺に戻りたい!という気持ちでいっぱい。
▼22
・小港橋バス停。遠くに小さく、自由女神が見える。ここへきてようやく(しかも急に、)周辺位置関係を把握する。まもなく17時になっちゃうどうしよう、イトーヨーカドーに戻ってくるっていうラストシーンはなんかやだ!と思い、徒歩で本牧通りをスタート地点方面へ。七叉路が近いんじゃなかったかしら、と思ったけど、たしかメリーゴーランドがあるんだった!ということを思い出し、一目散に早歩き。
・すっかり日も暮れて真っ暗な本牧通りに、ピカピカ光っていて真っ白くて小さなメリーゴーランドがあった。可愛い天使たちが馬に跨がっていて、大人たちはそまわりで、写真を撮ったり動画を撮ったり手を振ったりしていた。一画だけ夢なかみたいな、やわらかい空気に包まれていた。
 


五十嵐 洋志

【自己紹介】
年齢:50歳になりました。
性別:男
職業:NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ事務局

本牧生まれ、比較的近所の小中高を卒業しました。
なるべく多くのポイントを回ることを意識しました。
とても興味深かったです。


【冒険の記録】
▼150
11時にスタート。最初から商店街方面に行くことを決めていたので

▼7
住み慣れた町。でもだいぶ風景が変わった

▼61
ここは昔、学研の科学と学習を買いに来た界隈

▼43
まさしく地元の中の地元

▼136
交差点近くの「梅の湯」に通っていたが今はマンションに

▼115
今はこんなところにもバスが通っている!!

▼222
どんなものかバスに乗ってみる

▼167
6年間通った道をバスで移動する

▼112
また本牧通りに戻る。食事を取る。

▼220
麦田の交差点、ここが一番の悩みどころだったが、実は山手公園に行ったことがなかったので。

▼180
テニス発祥記念館って知らなかった

▼32
ここわかりにくかった。少し道に迷った

▼149
なんとか代官坂トンネルまでたどりついた。足が重くなってきた。

▼195
結構観光客が多い

▼14
このあたりの西洋館エリアも実はあまり来たことが無い。

▼23
観光客だらけ。出来るだけ早く抜け出したい

▼125
丘公園はとてもきれいになった。でもはやく抜けたい。

▼31
人通りが減ってきた。このあたりに来るのはとても久しぶり。

▼71
ワシン坂病院・わき水、懐かしい。昔はわき水の前に「緑のオバサン」がいたのだ。

▼9
確かにこのあたりはエアポケット的に取り残された感じのするエリア。嫌いでは無い。

▼22
小港橋。昔小港団地には多くの友達が住んでいた。建物は5階建てだったが、今は、、、

▼194
昔、この五叉路の近くにちょっとした池があってヤゴを捕りに来た

▼76
結構あるいた。昔は途中で道が切れていたが、今は山頂公園まで行けるんだ。

▼2
神社に行けるんだ。

▼120
本牧神社。今年の正月初詣に来た。この界隈の住宅はとてもリッパ。

▼178
この公園もリッパ。住むには理想的な住宅地?

▼80
三渓園近く。またまた観光客が沢山。早く抜け出すに限る

▼11
少し道に迷った。わかりにくかった。

▼73
八聖殿。ここも実は初めて来た。1階は漁業関係の展示、係の方がとても丁寧も説明してくれた。
ただ、二階は様子が一変!!  異空間に放り込まれたような恐怖感に襲われた。こんな感覚は初めて。。。

▼46
崖を不器用に塗り固めた上には確かに奇妙なマンションが。

▼15
本牧車庫。久しぶりに来た。こんなところだったっけ?

▼100
営業所の中。なるほど。ここであのカードが。。

▼105
かなり歩いたのでバスに乗る

▼128
本牧原。この界隈を歩いてみる。角打ちも気になるな。もう16時近いし。

▼104
角打ちに行こうと思っていたところ、ちょうどOさんからメッセージが!!
Oさんと一緒に地元の方々とイッパイ、と相成った!!
ふと気づくと17時に!!




深野一穂

【自己紹介】
 60代後半・男性・無職。少なくとも3代は続くハマっ子。横浜駅
東口から信号付交差点を通ることなく山手警察近くまでの10Km以上 を歩く
ルートの発見とか、歩くことに関していろいろやってる。



【冒険の記録】

▼150 出発点
 12時に到着、冒険の書を頂く。
 11時過ぎに到着するつもりだったけれど、資料整理のきりが悪くて出遅れまし
た。自宅から106系統のバス一本で来られます。半世紀前は市電4 系統、確か往
復25円だったような気がします。

▼187 南へ

▼38 本牧地区センター
 受付で冒険の書を呈示して、かわいいコンパス(方位系)と「ある商店の記憶」と書かれたカードを頂く。ウォーカーを自称する私は、コンパスを常時持参しているが、今日は頂いたコンパスを使うことにした。
 受付脇のテーブルで冒険の書を眺めたのち、靴紐を締め直して本格的なスタート。と思ったが、隣接する公園でバザーが開かれ、ブラスバンドの音が響いてきたので覗いた。女子中学生のバンドのようだけど、この頃から楽器が扱えることを羨ましく思った。
 ↓
▼128 バス停「本牧原」
 もと来た道を引き返す。


▼48 旧マイカル本牧前
 スーパーに入って昼食用のおにぎり二つとペット飲料を購入して、本牧山頂公園を昇り始める。

▼76 本牧山頂公園内
 坂の途中でK嬢に追いついて上までご一緒。K嬢はレストハウスの見学か。私は、正面に三渓園の見える石の椅子に腰掛けて、まだ歩きもしないのに腹ごしらえ。隣の子連れの外人さんが微笑んでいた。K嬢が手を振りながら、本牧神社方面の坂を下って行った。

▼108 大鳥小学校前
 本牧山頂公園の出入り口でただ一つ通たことのない大鳥口に向かう。近所の人はともかく、交通機関を利用して来るような人にはあまり縁のない出入口。途中の広場で二つ三つのテントを設営していた。
 出入口を出ればすぐに小学校。コンパスで確認して北側道路へ。まあ、太陽の位置で見当はつくけれど。

▼61 不思議な研究所
 路地の奥の不思議な研究所。暫く内部を見学。何頭かの馬が天上、違う天井を走り回っているよう。主は不在だが、恐らく来がけのバス車中から見たあれでしょう。

▼170 せせらぎ公園
 本牧山頂公園に戻るつもりだったが、あれを見るために行き先変更。あれとは、3頭の馬が上下する小さなメリーゴーラウンドでした。

▼48 旧マイカル本牧前
 とりあえず元に戻って出直し。

▼76 本牧山頂公園内
 腹ごしらえした場所を通過して、本牧神社方面へ。

▼2 本牧神社裏手
 階段を下って境内に入ったところに小さな萱場があった。この神社にはお馬流し神事がある。萱で作ったお馬を海に流す。神社から海は見えないが、 少し離れた海釣り公園手前の本牧漁港から沖に出す。未だ伝聞だけだが、一度は現認したい。来夏の仮日程を予定表に登録。

▼120 本牧神社前
 由緒ある神社で本殿前の案内に詳しい。お宮参りの家族が一組。

▼178 新本牧公園
 15時少し前。本牧神社からバス通りへと公園を抜ける。サッカーボールを蹴りあう親子連れ。

▼80 バス停「本牧三渓園前」七差路
 三渓園に向かう。多くはもう帰るのだろう、すれ違う人が多い。

▼191 三渓園
 園内を散策するお客さんはまだ多い。既に影が広がっていて、冬の陽の傾くのは早い。写真はもう無理。茶店で一休み、団子二本。

▼80 バス停「本牧三渓園前」七差路
 根岸方面に向かおうかと思ったけれど心変わり。

▼65 バス停「本牧」
 16時半前。そろそろ帰り支度。桜木町方面行きのバスに乗車。

▼?? バス停「和田山口」
 先ほど見たメリーゴーラウンドに、灯が点っているのが車窓から見えた。急遽下車。

▼170 せせらぎ公園
 メリーゴーラウンドを暫く眺める。こんな小さなメリーゴーラウンドでも楽しいのだろう、小さな子供の列が切れない。

▼?? バス停「和田山口」
 再び桜木町方面行きのバスに乗車。

▼?? バス停「元町」
 17時近い。麦田のトンネルは、私にとって国境の長いトンネルかも知れない。向う(本牧側)とこちら(元町側)で、受ける感じが随分違う。
 17時は元町で迎えることにして下車。

▼?? 元町Eコーヒー店
 コーヒーを飲みながら「沢田教一ベトナム写真集・泥まみれの死」を読む。本牧のキャンプからベトナムに出撃していった兵隊はいたのだろうか。今日の冒険とは関係なしに読んでいたのだが、最後に辻褄が合ったような無いような。

▼番外 真金町金刀比羅大鳥神社
 18時半、元町を後に、寿町を経由して真金町まで歩く。今日は二の酉、例年にない賑わいだ。


久地岡聡

【BricolaQより】
久地岡聡さんの「冒険の記録」は、PDFによる超大作です。
以下よりダウンロードできますが、551MBありますのでご注意ください。

http://www.bricolaq.com/page/kuchioka.pdf



 



 

斉島明

【自己紹介】新宿のほうから来ました。


【冒険の記録】
▼1
出発。マイカル周辺でまずはひと迷いする。

▼150
はやくも最初の別れ道を通り過ぎていたので旧映画館前まで戻る。
迷子になるのが得意なので西へ。

▼121
左折と西が感覚的に一致しない。こっちが西? ほんとうに? 納得してから西へ。

▼76
ベンチひとつずつにカップルがひと組ずつ座って眼下の工場群を眺めている。よい風景。ここがゴールでもういいのではないかと思う。
レストハウスでアイテムと記憶をもらう。YC&AC通りが前々から気になっていたのでアメリカ坂をめざして西へ、行くつもりが、北に見えた展望台らしい丘が気になったので寄り道。するつもりで上ってみたのだけれど、幼姉弟がちょう楽しそうに遊んでいたので邪魔しないようすぐ下りる。魅力的な小道が見えたのでいっそそのまま山も下りる。
細い道を楽しんでからアメリカ坂をめざして南西へ。ワシン坂からこの辺りへ一度抜けてきたことがあるのでぼんやりと土地勘がある。キャンプ場でスペイン語らしい言葉を話す家族が逆立ちの練習をしている。

▼126
西へ。

▼114
高校のグラウンドがここにあるのだという。見えない。その脇に両入口をフェンスで塞がれた小道がある。村上春樹の小説にもそんな路地があった。風見鶏 1件め。バス停をいくつか過ぎる。こんなとこ通るバスあるの? 小さいやつ? 風見鶏 2件め。

▼28
本牧荒井の丘。おばあさんが一人、目の前を歩いて通りすぎた。

▼39
望洋台町会。いい名前。いまはここからは工場が見えるけど、いつごろ名づけたのだろう。住所は中区池袋。公園で遊ぶ子供と老人。
YC&ACグラウンド。「グラウンドでケガしても自己責任デス」とかとか英語で書かれている。日本語では立入禁止的なことだけ書かれている。公用語について考えさせられる。風見鶏 3件め。海を見たり風を見たりする町だと思う。

▼75
YC&AC。Koeki Shadan Hojin。受付のお姉さんはしばらく電話をしていて、そこは枠埋まってるんですよ、六人? 六人だとそうね、ちょっとね、みたいな話をずっとしていた。電話が終わったところへ入っていい? と聞いたら半秒くらい黙ってから「Yes, of course」と返ってきた。たぶんこちらの発音が悪かったから、何を言われたか考えていたのだと思う。お茶する気分でもなかったのでテラスで休憩。出発。
レゴで階段だけ後付けしたようなマンション、を見ながら坂を下りる。通ってはいけないことになっている道で何人かの人とすれ違った。

▼167
ちょう迷う。なぜなら根岸駅の駅前まで出るのを怠ったからだ。何事もなにかを怠るとスムーズにはいかなくなる。けれどスムーズな散歩や冒険が必ずしも最上のそれだとは限らない。
冒険の書の記述からして歩きすぎている気がしたところで公園を見つける。公園に自分の背より高い高鉄棒があったので逆上がりをしてみる。できない。歳を感じる。懸垂はできた。砂遊びする少年と父親。よく見ると「6歳から 12歳用遊具」と書いてある。この鉄棒 2メートルくらいあるけど。

▼134
近道だろうと思って、家と家とに挟まれた細い路地に入ってみる。切通しの崖みたいに家が迫って、進むたびに蛇行して景色がどんどん変わる。かなり魅力的な路地だったのでつい誘われてしまったけれども、だんだん細くなってとうとう行き止まりになった。旧河道なのか旧道の奥のほうが塞がれたのかわからない(雑木林になってたみたいだけど)。ただひとつわかっているのは、細い路地の行き止まりは時としてひとを不審者にするということだ。不審者はよくない。行き止まりからすこし戻ったところで家の向こうにアスファルトを敷いた道路が見えたので思いきって抜けてみることにした。どうも辺りのメイン道路に出たようで公園がある。住宅街にしては唐突におしゃれな店が数件軒を並べている。
公園の脇に細い上り階段があったので懲りずに上ってみる。中学生が下りてくるのとすれ違ってもうしばらく上ると学校らしい建物がみえた。どうやら中学校の裏門である。学校の裏門も時としてひとを不審者にするので引き返す。根岸外国人墓地の最奥らしい墓石がいくつか見えた。ということは公園の反対側が入口のようなので回ってみる。門扉が閉まっている。入れない。疲れたのでパンとローストポークを買って公園で食べる。

▼204
スーパーと魚屋。入れない。
坂と門を利用してすばらしい視覚効果を出しているエントランスを擁するマンションがあった。東大寺とか TDSとかで使ってるやつだこれ。強調されているあの木にはどんな謂れがあるのか知らん。
学校の前に警備員二人組、なにか世間話をしている。離れたところにもう一人。マリア様のご加護がありますように。

▼202
三叉路+階段。迷わず階段。切通し? って感じがする。5曲がりくらいする。

▼160
猫はいない。

▼63
猫はいない。ここからは東に進む。自分の影が指すほうが東だ。

▼36
猫がいる。捨てられずに持っていたローストポークの容器に興味津々だったのですこし遊んでみていたところへ、近所のおばさんが猫に声をかけて外出していった。

▼92
猫がいる。3匹はいる。けれど社に参っているうちに誰もいなくなった。丸い柱の跡が気になる。

▼211
七曲がるべきかすこし悩んだものの、おそらく来た道を戻る感じになるので椅子ギャラリーをめざす。立派な蔵のある家がある。

▼117
椅子ギャラリー。部屋のなかにソファのかわりにベンチを置くことの是非について考える。ベンチはいい。一枚板だともっといい。一枚板のベンチの良さに比べたら、それが置かれるのが屋内か屋外かは大した問題ではないのではないか。

▼59
ファミリーマート。酒とたばこ。とりあえず間門小学校を目指してみる。

▼79
高速道路の避難階段が美しい。いい加減疲れてきたような気もする。バスを待つことについて考えながら「バスは来さえすればいいのです  さるひつようなどないのです」という橘上の詩を思いだす。あの朗読はすばらしかった。

▼197
いや、疲れた。適当に来たバスに乗る。この辺りのバス停には前とか入口とか裏とか、バス停らしい名前をしたものが多い。それが連続する。前前前前入口裏裏。そして路線図をよく見るとしばしばループしている。図上では一直線なのだが、おなじ停留所が二度出てくる。時刻表に示されているこの時間に来るバスは一週目なのか二週目なのだろうか、よくわからない。

▼15
あっという間に本牧車庫に到着。どうやら二週目だった。

▼100
記憶を受けとる。職員の方にがんばってください、と声をかけてもらう。そうなのか? 僕はなにかをがんばっているのか?

▼46
八聖殿を探して迷う。
適当に道の奥に入ってみると「はちおうじさま」の碑が建っていたので、よく読まずにそのまま坂を上ってみることにする。八なんだから王子も聖人も大して変わらないはずだ。
いや、変わった。なぜこんなところに碑を建てたのだ。なにしろ、どこをどう上ってもこの道は袋小路になっているし、この袋小路に八的なものはどうやらないのだった。ということが確認できるまで坂道を歩きつくしたので引き返し、しばらく戻って宇宙マンションといわれる建物がどれなのかをようやく認識できた。これもしかして熱海パサニアクラブみたいにななめに動くエレベータとかあるのか知らん。入ってみたい。無理だ。

▼73
八聖殿へむけて階段をのぼる。プールが見える。上りきったところの眺めがすばらしい。ここがゴールでもういいのではないかと思う。しばらく休憩。なぜだかフグの像が建っている。
17時まで中途半端に時間があるので移動することにする。八聖殿には入ってないけど縁があればまた来るはず。

▼133
バスを待とうかと思ったものの、待つのが面倒になって歩きはじめる。線路沿いに歩いていると、線路のむこうに有刺鉄線が張られているのがわかる。なにが向こうから飛びだしてくるのだろうか。そっち工場でしょ。
高架の下にずっと放置自転車の保管場所がある。港湾エリアの端まで取りにこなければならないのか。寂しい。無人なのかと思ったけど管理小屋にひとりおっちゃんがいた。なお寂しい。

▼13
遠く工場機械が動く音とかもめの鳴き声、時々そばを通るエンジン音だけが聞こえる。

▼111
橋を向こうへ渡るつもりが、日祝日は橋に入れないようなのでとりあえず行けるところまで行ってみる。動いていない踏切を渡るとかもめ町の果ての堤防。上で釣りをしている人がいる。
自力で上れるかと思ってトライしてみたものの、腕はいけても体が上がらない。懸垂はできても逆上がりはできない。歳を感じる。足がつりそうになったのであきらめて釣り人に声をかけて脚立を借りる。足がつりそうなうえに堤防が意外と幅狭でこわい。みなさんよくこんなところで立って釣りなんかできますね。曳航船や小さなボートがいくつも運河を通り過ぎていく。むこうにガントリークレーンや工場設備。もうすぐ 17時。ここがゴールでもういいのではないかと思う。
埠頭の入口に白いゲートがあって、もちろん閉まっているのだけれど、そこへ迎車表示にしてやってきたタクシーの、運ちゃんが、線路際から裏へ回って自分でゲートをぐっと開け、それから車に戻ったので、車入れたらまた閉めるのかいちいち大変だなと思っていたら、ゲートを開け放したまま車を奥までまっすぐ走らせていってしまった。

▼200
ここがゴールでよかったと思う。

笹尾和宏

 【自己紹介】
 33歳(男)、会社員、日本人、0泊2日の強行で参加して、風呂に入らずに夜行バスに乗ったので、冒険を一時停止せずに風呂に入れるかどうかがポイントでした。


【冒険の記録】
▼150
冒険スタート。東西南北のルートが選べるみたいやけど、本牧初心者やし「北」を選ぶ。あとの3つはいきなり手ごわそう。

▼7
階段を降りたら早速バスが昇降中やったから慌てて駆け寄って飛び乗った。・・・ら、冒険の書の指示と違う系統に乗ってることに気づく。いきなり道を外れるのは辛いので小港橋で飛び降りる。道路の対面に渡って戻る。和田口まで戻るのは悔しいし手前の本牧宮原で降りて再開。

▼61
景色が一気に変わった。自動車片側2車線やのにそれに貼り付いてるお店の商店街感が出てる。
メリーゴーラウンド研究所でアイテムをもらう。おぉ楽しい。
 ↓
▼43、▼136
本牧通りに戻って、さらに奥へ進むべく北西へ北西へ。前方に「メツゲライ」の看板が目に飛び込んでちょっとびっくりする。目の高さを元に戻すと肉屋。肉屋と思ってショーケースに近づくと「メツゲライ」。地元の肉屋っぽいのにオシャレメツゲライ。昼時やからやたら女の人が買い物してる。何か買って口にせなと思ってショーケースの上に陳列されてるソーセージを買う。「1個?」と聞かれる。多分1つだけ買う客は少ないんやろう。ごめんと思いながら食べたら美味しかったけど冷めてた。買い食い用じゃなかったか・・・。
道中、随所に「ササオ」という質屋を見つけてビクッとなる。めったに自分の苗字の表記は見ない。
幅員の広い道路やのに両側に路面のお店が張り付いているのが続いている。不思議な光景。片側単体で商店街を形作ってるような。
バスが足になってるのは大阪の大正区を思い出す。

▼158
北方皇太神宮へ向かう途中に渋い中華料理屋が左手にみえた。あとで冒険の書を読んでみるとその中華料理屋が「雰囲気がある」と書かれてて自分のアンテナに嬉しくなった。本牧通りの南西側1本手前の道が、もともと水路を埋め立てたかのような不思議な道の形をしてる。気になりつつもさらに本牧通りに戻って奥へ。


▼112
山手駅前の交差点が見えてきた。冒険の書によると、交差点を左に曲がって山手駅に向かう商店街のどこかには銭湯があるみたい。ナイス!せっかくやしさっき気になった1本手前の道を歩いて見ることに。あとで商店街に合流できるはず。
と、思って本牧通りを山手駅前交差点の手前で左に曲がったら沈黙の喫茶店があった。「珈琲 松」。意外な場所に意外な風貌の喫茶店やったから入ってみることに。胃袋も空っぽになってきたころやしブラックはやめてカフェオレ。お店の女の人は、服装も普段着で、お店に比べて思ったより作りこんでない自然体の美人やった。
休憩後、山手駅に向かう商店街を歩くと早速銭湯が。が、まだ開いてない。。。仕方なく山手駅に足を進める。気になる食堂を見つけたけどここで1枚限りの昼食のカードを使うのはまだ早いと思ったのでまっすぐ駅へ。この辺が地元なら間違いなく入ってる。

▼167
ちょうど出発前やった20系統のバスに飛び乗る。みなとの見える丘公園っていう名前があったからみなとを見に行くことにする。そこらへんでそろそろランチでも食べとこうと思う。

▼20
バスに乗り合わせた家族が「ここの小学校をおばあちゃんが卒業してんで」と北方小学校をさしながら話をしてる。
バスの窓からは子ども会っぽい集まりが小学校のグラウンドでキャッチボールをしてる。

▼125
降りたバス停の周辺はこれまでとはいっぺんに雰囲気が変わって観光地。神戸の北野坂?ここにくる人らは本牧通りの商店街にはきっとこない。こんなに背中合わせやのに。一人でしれっと入れそうなお店に当たらず、ランチは我慢。

▼23
外国人墓地を右手に坂を下る。西洋風の建物やお店が多い。横浜は中華街にあるように東洋的でもあり、こういう西洋的な要素もある。和洋折衷。そういや神戸もか。

▼98
北方小学校前。さっきバスで通りすぎたところに戻ってきた。やられた!子ども会はまだ練習をしてる。本牧通りへ。途中、キリン園という公園。草サッカー少年がどでかい碑の前で無邪気にボールを蹴ってる不思議な光景。

▼84
妙高寺前。本牧通りに戻ってきた。次に行くパラグラフを調べてみると、次の進むべしと示されてるのはどれも既に行った地点。やばい、無限ループに陥りそう。やむなくバスでワープすることにしてやってきたバスに乗る。

▼106
「シャドー本牧」路線と表記されててちょっと嬉しい。105系統とほぼ一緒やけど106系統でしか行けないという三溪園とやらに。そろそろ何か食べな昼時も過ぎてランチ難民になってしまうので焦る。
本牧交差点あたりですっごい古い建物外壁にケンタッキーがしれっと入ってる施設を発見。気になりつつ三溪園へ。

▼80
三溪園に、向かう人の量からして、これはちょっとした史跡っぽい。ボリュームでかそう。ちょっと躊躇したけどそれも旅やと行ってみる。こんな機会でもないと行かへんし。

▼191
三溪園って重要文化財とか有形文化財がゴロゴロしてる庭園やった。その割には中に飲食店が3つある。ええやん!
どれもエエ値段するけど、三溪が考案したって書いてた三溪麺にした。2時半。何とかランチができた。
建物の内部見学ができるけど感動しても独りやしあまり気が乗らずパス。周りを見るとカップルが多い。嫁さんの事を強く思い出す。
この三溪園、どこを見ても三溪園の森と山しか見えない。横浜の街が見えない。すごい、ディズニー以外で味わったことない。

▼80
どこに行こうか考えてたら外国の方に話しかけられた。横浜駅に行きたいらしく、「俺に聞くか(汗)」と思いつつ、気丈に「本牧通りに出たらバス道やから横浜行きのバス見つけられるよ」と伝えてあげる。機敏に国際化に貢献した気分。
本牧神社を目指すことにする。
この辺の住所は本牧三之谷。さっきのメリーゴーランドらへんも本牧。本牧ってどういうくくりが本牧なんやろう。本牧と名前のつく地区のまとまりが見えない。横浜に併合された今、こういう機会で本牧を歩かないと本牧という空間的なまとまりを意識しないのではないか。本牧ってなんやろうと思う。


▼178
新本牧公園。両側が閑静な住宅街。区画整理されてる。三之谷あたりとは本牧通りを隔てただけやのに街路形状もおうちの雰囲気も全然違う。暮らす人とその時間がエリアごとに違うのか?小さくてそれぞれ違う粒がギュッと押し込められたような、コンパクトにダイナミックに表情を変える街。

▼120
新本牧神社にお参り。

▼2
良くない因縁を断ち切ろうと、神社の傍らにある縁切り社に願をかけて山頂公園へ。

▼76
子供がパラパラ。大人もパラパラ。まちなかに山頂があって、それが公園になってるって変わってるなぁーと思いつつ、人の少なさにも気づいて驚く。まちが低密やから地元の利用者もそう多くないってことなんかな、と思いながらアメリカ坂口へ。

▼126
アメリカ坂口を勘違いしてて迷ってると「どこ探してますか?」と声をかけられた。主催者の落さん。残り時間を利用して参加中とのこと。途中まで連れて行っていただいた。

▼95
アメリカ坂口。犬の散歩がやたら多い。
それと、アメリカ坂の登りきりのカーブ(貝塚通り)がかなりかっこいい。アメリカ坂を降りきると銭湯発見。キター!!!浴槽は爆裂的に熱くて入れたもんじゃなかったけど体も髪も洗えてサッパリ。風呂から上がると脱衣所でおじいちゃんグループが酒盛りしてる。禁酒の身に辛い。羨ましい。
時計を見ると16時半前。中途半端やなぁ。冒険の書を見ると「一気にワープしてしまえ」と書いてるので一気にワープしてしまうことにして、99系統に乗る。

▼99
根岸駅前まで行くことにする。


▼41
根岸駅前。
うん。駅前。
残された30分、特にどこにある効果という術がなく、17時をどう迎えていいのかわからず手持ち無沙汰に。取り合えずバスに乗って引き返して反対向きの終点まで。54系統に乗る。

▼54
風呂のおかげで体が暖かい。寝入る。

▼15
目が覚めると本牧車庫が終点とのこと。降りる。崖にコンクリート構造物が貼り付いてる。構造的に登れそうと思って近づいてみたらマンションっぽいので諦める。冒険の書を見てみると、遺失物管理所の文字が最後の最後にカード!17時ちょうどに「行ったことのないアメリカの記憶」を入手して冒険終了。


以上


感想です。
 ・予定調和を避けて冒険の書に身を任せたので、行き当たりばったりでしたが、導かれて歩くのは楽しかったです。しかも街の様相が次々に
  変わるので、(良い意味で)混乱を含めてまちに呑み込まれました。
 ・一人で歩くとこんなに練り歩くことはないだろうし、きっと頭の中でルートを考えて同じ道ばっかりを行ったり来たりすると思います。
 ・本牧というまちの奥深さと味わい深さ、謎の深さを存分に感じることができました。歴史や背景を知らずに訪れただけに、本牧のただもの
  ならぬ空気を感じました。
 ・あと、バスで移動すると、実際はそれほどの距離でもないのにバスに乗るという行為が空間の連続性の
  イメージを歪ませるのか、本牧がすごく広いエリアのように感じました。クエスト終了後に歩くと、
  「こんなに近かったん?」とびっくりしました。
 ・地図も見なかったので(冒険の書だけしか見ていません)、僕の脳内の本牧の地図は実際よりもかなり大きく、
  そして歪んでいました。バス移動&地図なしのおかげで、パラレル本牧に入り込むことができました。
 ・本牧の予備知識なしで参加したので、目にするものは目にするものとしてしか理解しようがないので
  表面的な記憶(「○○があった」)が多くなってはしまいますが、一方で、今後いろいろと調べたり、再び訪れたりしながら、
  断片的な記憶が結びついて解けていく事件が起こるんじゃないかなと演劇クエストの消えない効き目を感じています。
 ・演劇の質が参加者の質(読み解く力や想像力、楽しむ力)に左右されるという点で、演劇クエストは演劇やと思いましたし、
  参加している時は主人公だということを強く意識しませんでしたが、こうして記憶を記録していくと
  確かに演劇をしていたな、という気分になりました。本牧の1日を思い出す行為は、映画で言うエンドロールを
  見ている気分に浸れます。
 ・簡単でいいので(軽くていいので)使命があるとより入り込みやすかったかな?と思う反面、その使命に見合わない対象は
  削ぎ落とされてしまうリスクも発生するのかなと思いました。これは与えられるのではなく自分で設定すればいいのかも
  しれないですね。僕の場合ははるか大阪から全く知らない場所に来ているので、他の方々とは前提が違うのかもしれません。
 ・禁酒中なので色々辛かったです(笑)


写真は、
 ・間門湯
 ・山手駅前商店街の市場跡の駐車場(跡?)
 ・山手駅前交差点近くの「珈琲 松」



takawo.t

【自己紹介】
三渓園には寄ること!を自分に課していました


【冒険の記録】
▼始まる前
初めての本牧、元町・中華街から本牧へ向かうバスに乗ったら三渓園へ向かうお客さんでぎゅうぎゅう。本牧に到着するも、メイン会場がわからず気づけば13時過ぎ。何とか見つけて冒険の書をゲット。

▼1

▼150
近くのハンバーガ屋まで歩いてみると、かわいいハスキー犬を発見。その犬の後ろに、JAZZライブのチラシ。横浜に来た気分が高まる。

▼121
目指すは秋の緑。山頂へ向かう道は絶えず鮮やかな葉っぱがひらひらと舞い落ちてドールズの世界感とだぶる。本牧山頂公園は陽気にも恵まれて、山頂の石のベンチに腰かけると、ついボーっとして早速の休憩をとる。

▼76
レストランハウスに入ってアイテムをゲット。レストランハウスって、てっきり食事ができるものと思っていたら、公園の休憩スペースだった。(ちびまる子ちゃんの漫画が置いてある!)色々入っているお菓子(50円)とコーラを買って次の場所へ。目指すは神社。

▼2

▼120
本牧神社に着いた時間が13:30ころ。ちょうど神社の奥で多くの人が祈祷をしていた。おそらくこれが新嘗祭なのかな。

▼178
神社を出てすぐ目の前に広がる長い長い公園へ。公園の周りは立派な住宅ばかりで1軒1軒建物探訪に出て欲しくなる。公園の南端まで来たところで、更に南の三渓園の方へ

▼80
公園から南に向かう道は2本。コンビニ寄りの道に最初に進んでいくと、なんだか確実に間違ってる気がしてUターン。庭師の剪定を久々にみた。
もう一つの南へ抜ける道を進んでいくと、にぎわいを見せる通りへ。いよいよ三渓園に足を伸ばす。

▼191
500円を払い三渓園に入る。紅葉は始まったばかりといった色づき。ほとんどの建物内部に入れず残念。

▼166
松風閣まで登って眺めた景色は、海辺のコンビナート。イメージと違ったが、これも横浜の一面。

▼191
入ったところとは違う出口へ向かおう

▼215
南出口から上海横浜友好園まで進み、振り返ってみた景色に驚く。むき出しの岩の斜面、大きな池、そして友好園の3つが重なりあう風景はどこを切り取っても日本を忘れる景色。

▼197

▼157
本牧市民の散策

▼133
本牧市民公園の入口付近。次にどこへ進もうか。かもめ町はそんなに魅力を感じられそうにないので、宇宙っぽいマンションを見に

▼15
マンションを写真におさめて、本牧車庫へ。ここであのカードを渡すのか。
中に入ってみると全く人気のない管理室が。その前でウロウロしてると中の人が遺失物の受付場所を案内してくれた。

▼100
カードと引き換えに記憶をゲット。うん、読んだけどいまいちピンとこない。。

▼105
車庫前のバス停から105系統に乗車。一日乗車券もゲット。
バスに乗ってどこで降りようかあくせくしていると、和田山口が見えてきたので、とりあえず降車。この後どうすればいいのか。

▼48
とりあえずスタート地点の映画館でカフェがあると聞いたので行ってみることに

▼192
映画館に入ると、とんでもなく殺風景で、映画館なのにすごく悲しい気持ちになってくる。冷えた体を温めるためホットワインとホットドッグを購入。カフェには冒険してる感じの人もいないし、イスがない、、、

▼48
犬の噴水を眺めて、次の行き先のあてがなくぼーっとする。

▼105
とりあえずバスに乗車。きっとこの冒険は何かをクリアする、達成するのではなく、本牧の街を散策しながら街の魅力に触れることに参加する意義があるものなのかなと思うようになってきた。気の向くままに「小港」で下車。夕暮れも近い。

▼55
少しぶらぶら歩いていると、バス停を発見。

▼21
21系統に乗車

▼193
山元町一丁目で下車。もうそろそろ終焉。日の出町のギャラリーに用事があるのでそこへ向かおう。

▼103
103系統に乗車、一気に日の出町へ。本牧の旅はこれで終了。



Yusuke Tamura

【自己紹介】
 33歳、男。


【冒険の記録】
▼1
何とか間に合った。やっぱり最後は海かな。

▼150
高低差歓迎。知らない街に旅に来たら、まずは高いところに上ってあたりを眺める。ということで西へ。

▼121
一気に公園内を上る。方位磁針とカード「返還後の山頂公園の記憶」を入手。ここって米軍に接収されてたのか。

▼76
YC&ACというのも捨てがたいけど、高いところの次は宗教施設。ここは神社口から降りる。赤い本を片手に上から降りてきた持った黒ずくめの人間が物珍しい(または不審)らしく、社殿の巫女さんからじっと見られる。

▼2
神社。取りあえずお参り。(ここまでの冒険を記録しますか?→はい)

▼120
高い建物がないというのはどこか落ち着く。

▼178
本牧通り、もう冬だからなのか、水のない噴水の前。辿ったルートのチェックのために、赤鉛筆を入手。

▼80
取りあえず次は庭園。七叉路って何だ?と思っていたら、本当に七叉路。

▼191
今日の三渓園は大変な人ですこと。お団子待ちの列は長すぎたので諦める。

▼166
松風閣、せっかくだから跡を見ようかと思ったが、広い敷地でパンフレットにも載っていなかったのでここは断念。

▼191
和装の写真を撮る新郎新婦がちらほら。いろいろあるだろうけど、力を合わせて頑張ってね。

▼80
その先の移動を考えて、入ったところへ戻る。初めて他の冒険者とすれ違う。
次はおすすめって言ってた車庫へ。横浜駅へ向かうバスは長蛇の列、車庫へ向かうバスは僕一人。おばあちゃん、後ろに並んで大丈夫?

▼106/105
ここで重要アイテム、一日乗車券を購入。料金払う前に最初に言ってくださいよ、と車掌さん。言ったんだけどな。すみません滑舌が悪くて。

▼15
車庫到着。

▼221
なるほど、そういうことか!

▼100
記憶を受け取る。(回想シーン)

▼54
近くの公園のブランコで今後の流れを考える。
4つあるバス停のうち2つは降車専用、1つはしばらくバスが無い。斜め側で根岸駅に向かうバスを見つけたのでダッシュ。

▼41
根岸駅。ビラ配りのおばちゃんにひたすらターゲットにされる。

▼162
すみません。つい。

▼41
モニュメント発見。書いておく必要があるほど熾烈な論争があったのだろうが、書いておかないときっとみんな忘れてしまうのだ。

▼58
間違えて二ノ谷で降車、徒歩なら疲れず無限に歩けるという特殊能力(ただし一人の時以外は非常に嫌がられる)を発動。

▼95→201(50)
「いい感じ」の店がちらほら。そして赤鉛筆を買ったポイントにつながる。ああ、こういう位置関係なのか。地味に15:30のポイント。

▼128
白い家見たさに。

▼171
コミュニティハウス、入れるところには入ってみるのが基本なので。

▼207
感じのいい方が迎えてくれた。カード「海に逃げた馬の記憶」をもらったが、今から車庫に行く時間は無さそう。記念に持っておくことにしよう。
本のラインナップがなかなか素敵。目的の本は本棚、の中にはなく、本棚の上にディスプレイされていた。

▼216
僕が小学生の時は、農協の建物のウォータークーラーで水分補給するのが通だった。その後、あまりにやりすぎたせいか全校集会で農協への寄道禁止が言い渡された。

▼171
バッティング練習中の生徒を尻目に、学校の敷地を出る。
来年頃に来ればバットをテニスラケットに持ち替えた子供がいるかもしれない。

▼10
だいぶ日が落ちてきた。そろそろ海沿いに向かおう。

▼127
このT字路のことか。なるほどね。

▼146
海に向かえているのか若干不安がよぎる。

▼17
あの最初の神社、最初ここにあったのか。

▼205
薄暮の歩道橋の上、これ以上寂寞としたシチュエーションもない中で。

▼22
海釣り桟橋へ向かうバスを探す。どうやらあと10分少しで来るらしい。

▼26
ちゃんとバスが来てくれた。最後に残った乗客は二人とも冒険者。

▼60(200)
海釣り桟橋。しかし残念ながらもう営業時間が終わり、桟橋へ渡ることはできず、釣りを終えて帰る親子連れと、営業終了を告げる蛍の光が流れる中エンディングを迎える。
でもちゃんと海の匂いはするし、空は本当に綺麗。人を外して撮った街灯がラストショット。

▼26
乗っていればこのまま横浜駅。何となくエンドクレジットとしては味気ないような気がしたので、途中で降りて本牧通りを歩く。途中にメリーゴーラウンド。

▼58
横浜へ。



三村 庄一

【自己紹介】横浜市文化観光局職員。48歳。市営バスを使った冒険に興味があり、参加してみました。


【冒険の記録】
▼7(11:40)
伊藤さんのハーバーテイルを観た後、和田山口バス停から市営バス106系統・境木中学校行きで本牧一丁目へ。

▼106
市営バス106系統・境木中学校行きで、本牧一丁目バス停にて下車。メリーゴーランド研究所を目指す。

▼61
メリーゴーランド研究所にてカードとコンパスをもらう。本牧にこんな研究所があるのを初めて知りました。

▼43
本牧通りに戻って、東へ歩く。

▼82
休日急患診療所入口交差点から北へ。

▼37
自由の女神を見て、再度本牧通りに戻る。

▼82
休日急患診療所入口交差点から東へ。途中のすき家で昼食。

▼55
山手警察署前交差点から南東へ。

▼142
本牧宮原バス停。せせらぎ公園を目指す。

▼170
せせらぎ公園でメリーゴーランドを確認。オッさん一人で乗せてもらう勇気はありませんでした…

▼142
本牧宮原バス停から市営バス8系統・本牧車庫行きのバスに乗車。

▼8
遺失物管理所は市営バス本牧営業所ではないか、と推測して、終点の本牧車庫まで。

▼15
終点の本牧車庫バス停下車。車庫の中へ。

▼100
市営バス本牧営業所。遺失物管理所の係員さんに、メリーゴーランド研究所でもらったカードを渡すと、記憶(テキスト)をいただいた。「この後も頑張ってください!」と激励してくれました。

▼46
市営バス本牧営業所を出て左方向に進み崖下へ。急な階段を上る。

▼73
崖の頂上は八聖殿。公園から根岸のコンビナート越しに海が見える。七叉路を目指して住宅街の方へ。

▼11
七叉路へ向かう途中で教会の前を通る。188のパラグラフを見て、七叉路を目指す。

▼80
本牧三渓園前バス停近くの七叉路に出る。三渓園に来た観光客でバス停には長蛇の列。ここからのバス乗車は断念して、並木道を北上。

▼65
本牧バス停。セブンイレブンのホットコーヒーで一息。次はどうしようか迷いつつ、本牧通りを北上。

▼128
本牧原バス停。104の角打ちに気を惹かれつつ、ちょうどバス停にやってきた市営バス222系統に乗車。

▼222
本牧原バス停から222系統に乗車。緑ヶ丘高校の山を越えて、上野町バス停で下車。

▼106
友人と待ち合わせ(飲み屋で一杯)のため、上野町バス停から106系統でエリア外(戸部警察署前)へ。居酒屋でビール&寒ブリ。日暮れが近づいて再度、106系統で本牧宮原を目指す。

▼142
本牧宮原バス停で下車。辺りは暗く、通りの向かい側には、メリーゴーランドの光が暖かく輝いて見えます。

▼170
せせらぎ公園。メリーゴーランドを楽しむ子どもたちの背後の公園では、Animation in the City の村本作品が上映されています。

▼142
本牧宮原バス停から市営バス105系統・横浜駅行きに乗車。

▼105
市営バス105系統・横浜駅行きで、本牧一丁目バス停へ。

▼61
本牧一丁目バス停から、再度、メリーゴーランド研究所へ。Animation in the City の池作品を鑑賞。

▼43
本牧通りに戻って、本牧一丁目バス停から市営バス99系統・桜木町駅行きに乗車。

▼99(17:00)
市営バス99系統・桜木町駅行き。本日の冒険はこれでおしまい。



茶河太一 その2

リピーターです。
今日は前半は「最速クリア」、後半は「コンティニュー」をテーマに動きました。

▼7
本牧一丁目で下車。まず北のカードを入手しよう。

▼61
メリゴー研究所。

▼108

▼76
大鳥口をめざしたが、迷ってしまい、細い階段を上がってまきばの丘に出た。
▼121の西のカードを入手。
スタッフの方がレストハウスにも管理事務所にもいなくて焦った。
管理事務所のドアを開けようとしたところを外にいた方に声をかけられた。)

▼2
縁結びと縁切りの両方回ってみた。

▼120
昨日は藤原さんと一緒にいた場所。やはりソロプレイのほうが発見多い。

▼178

▼201

▼65

▼128
ここまでバスを使えばいいのに待ちきれずについ歩いてしまう。
▼187の南のカードを入手し、▼18の声を聞く(このテキスト、落さんでしょ)。

▼106

▼15

▼100
テキストを3つ入手。昨日手に入れたものと合わせてコンプリート達成。

▼46
今日は八聖殿には行かない。昨日撮り損ねたマンションの写真を撮るなど。

▼133
このまま横浜本牧駅まで歩こうかどうしようか考えていたら
ちょうど本牧市民公園で根岸駅行きが来た。

▼54

▼190
不動下からが昨日の続き。森林公園をめざす。喫茶店で一休み。

▼45

▼144

▼185

▼69
細い階段を上がっていってみた。

▼122
森林公園着いた。マジ森林という趣き。
 ▼184
 馬の博物館。入館料は×100円→○200円。
 大学の同期が働いていたはずだけど、今はJRA内の異動で多分もういない。
 そんな縁もあって来てみたかった。
 ▼151
 ポニーかわいいよポニー。

▼168
米軍施設周辺は写真撮影禁止、ただし個人使用を除く。
 ▼145
 よくこの建物残ったなあ。

▼193
「北に行けば」の一文を見落として実際はめっちゃ迷い、
Googleマップ先生のお世話になった。
 ▼164
  ▼172
  地蔵王廟。中国史クラスタとしては訪れねばならない。
  墓碑がほとんど一字姓!「馬家之墓」とか。東京ヘテロトピアの「王家之墓」を思い出した。
  何やら流れている音楽も中華っぽい。
  しかし、既に17時近く、スタッフの方に「おみくじは…」と尋ねるも、
  「もっと早く来ないとね」と断られる。追い出されて同時に閉門。
(ここから延長戦)
  ▼218
  巨大な墓地にはたどり着けず。
  ▼133
  ちくわサラダとハムカツをいただく。ソース多っ!
  コロッケを我慢したことを後悔している。

▼159

▼21

▼175
麦田町で降りるつもりが降り損ねた。
トンネルを見たかっただけだから問題なし。

▼155

▼220

▼180
 ▼68
 68番館、猫しかいなかったけど、イルミネーションの意味あるんだろうか…。

▼32

▼149

▼195
このまま外国人墓地まで行くつもりだったけど、ここで力尽きた。
坂を下って元町へ。

茶河太一 その1

【自己紹介】
今回、最初ゴールの絵が描けなくて困りました。
あとやはりバスが嫌いでほとんど歩きました。
ツイートもしましたが、幼少時にバスで吐きまくった体験と
あと待っているくらいなら次のバス停まで歩くかとつい考えてしまい。


【冒険の記録】
▼1
他の方もつぶやいていたけど、建物のどこが受付かわかりにくいっす。

▼150
山頂公園は去年石神さんのパフォーマンスで行ったし(西消えた)
既にここまでの道のりで疲れていてもうバス乗りたくないし(北消えた)、
三浦の続きで海に出たいかな?という感覚もあって東へ。

▼140
白い家はわからなかった。カードを入手。

▼207
本を探して声を聞く。

▼171

▼10
何かこのまま海に出る意欲がなくなって適当に歩いているうちにフラフラと本牧南団地の中へ。

▼48
むーちゃん、かわいい。

▼101
まだ方針定まらず。来た根岸駅行きのバスに飛び乗る。

▼201
バスの中で藤原さんに声をかけられ、神社の祭りを見るために三の谷で下車。

▼178
新本牧公園を抜けて。

▼120
本牧神社で新嘗祭を見て。
多分事前に申し込んだ氏子だけが参加している渋い系の祭りだった

▼2
やはり山頂公園に行きたくなった。

▼76

▼126
昨日ちょっとだけハッシュタグを追った時にYC&ACが良かったとつぶやいていた方がいたので。

▼114

▼28

▼39
YC&ACか森林公園か。先を読んで英語を話すの億劫になってYC&ACやめた。

▼219

▼153

▼182
ここで七曲りに引き寄せられて思わず森林公園に行くルートから外れてしまう。

▼110
上ってきた落さんとすれ違う。

▼211
何ここ。昨日ジェコツアーで通った道だよ。

▼117
椅子のギャラリー。自転車でツーリングしている2人組が店頭の冒険の書に興味を示していた。

▼59
ここで少し先を読む。小学校の水族館は今日はやっていない。三渓園についての記述は少ない。
根岸駅方面は昨日行ったし。ちょうど15時半。バスに乗るか。魔女のおすすめ、本牧車庫に行こう。

▼79
待っているうちにバス停1つ分歩いた。

▼54

▼15
バスを降りる際、聞こえてきた会話。
老婦人「車庫はどちらですか?」
運転手「忘れ物ですか?このまま乗っていってください」

▼100
最初に窓口で応対してくれた方がこの企画のことを知らずに焦る。
他の方に代わってくれて無事テキストを入手。
老婦人は忘れ物を回収できたのだろうか?

▼46
あのマンション、ジェコツアーの時も不思議だった。
八聖殿からの階段を下りてくる斉島さんを目撃。距離も離れていたので、声はかけなかった。

▼73
八聖殿から北に抜ける道を案内図で確認していたら「八王子道路」の文字が!
すみません。ここだけがっつりGoogleマップに頼りました。
その後、フラフラと歩いてあとから多分そうと知った▼208の居酒屋の横を過ぎ、
なか坊餃子で生ビールと餃子2皿食べて終演。お疲れ様でした。


2014年11月29日土曜日

コジママサコ

【自己紹介】
コジママサコ 28歳 
好きなたべものは餃子とバター。


【冒険の記録】
▼121
陸橋の下に見えた落ち葉の上を歩きたかったので、121へ。ぐんぐんと坂を登る。途中で冒険仲間に会う。レストハウスでアイテムゲット。方位磁石と記憶のカード。なるほど眺めはよいが、いまのわたしにはまだただの風景だ。
▼76
お参りしてみたかったので、2へ進む。出会った冒険仲間に手を振ってさよならする。
▼2、120
2礼2拍1礼の2礼を忘れる。なんたる失態。たたりがないとよいけれど。日差しが暑いくらい。新本牧公園では鳩とあそぶ。公園を突っ切って178へ。
 ▼178
滝は流れていなかった。冬だからかな?迷ったけれど、80へ。細い道を歩きたかったのだ。
▼80
ここは、友達のおばあちゃんちの近くだ!このおばあちゃんちのガレージで、舞台の大道具作ったりした。当時すごく好きな友達で、(いまでも好きだけど、比べものにならないくらい好きだった。彼女の結婚式ではベロンベロンに酔っ払った)そのコの車でよくドライブした。andymoriのベンガルトラとウイスキーがかかっていた。なつかしいなあ。そうそうこのパン屋のパンをみんなで買ったりした、と今日もパンを買ってみる。あ、水族館が14時までだ。冒険書の通りだと間に合わない!パン屋さんに間門小学校までの道を訊く。ちょっとチートします。
▼79
水族館。ちからさんと他生の縁。すれ違う。体育館では地域サークルの人がネット張ってた。バレーかな。水族館でたところで、全然関係ない友達から酉の市のお誘い。行けたら行くー!と返事をする。
▼5
ここの人たちにとって海っていうのは、ものすごく大切なものだったんだと思う。その切実さにわたしはどうしたらよいんだろうかと考える。
▼95 59
バス停だ。たまたま来た105系統に乗る。このバスはどこへ向かうバスなのかしら?
▼105
終点までいくことにする。
▼15
ぼけーっとバスにのってた。運転手さんに「終点ですよ!」とせかされる。ああ、もう終点か。本牧車庫についた。
▼221
▼100
営業所のお兄さんは、カードと記憶を引き換えてくれた。その風がいつもの業務通りの忘れ物の引き渡しで、これは本当にわたしの忘れ物かもしれないと思わされた。でもそれは嘘だ。わたし、いまはじめてこの記憶を手に入れたんだもの。
くたびれた。近くの公園でひと休み。目の前の学校では、少年野球の試合をしている。わーわーとした声が静かな町に響く。おせおせ、たいき!うてうて、たいき!だれかのお母さんのような人に自動販売機のありかを訊かれる。あなたはだれのお母さん?
▼46
細い細い階段をあがっていく。横浜は坂が多い。それにしても急な階段だ。途中、黒いむく犬を追い越す。そのコは挨拶したがってたけど、飼い主にグッとリードを引っ張られた。なんか、ごめんね。ご主人もあんたもなにも悪くないんだよ。道が狭いからね。ごめんね。
▼73
靴 棚の上にはお世話になってた小児科に置いてあったスリッパと同じ柄の子供用スリッパ。2階の机の上には三つ目がとおる連載当時の週刊マガジン。畳でゴロゴロしながら読んでみる。いろいろカオスだ、ここ。少し寒くなってきた。そろそろ行こうかな。八聖殿を後にして、もうちょっと登ってみよう。冒険の書を無視 して展望台へ行く。
展望台には、誰かの忘れた水筒がぽつねんとしていた。ラベンダー色の水筒。持ち主が取りに戻るとよいけれど。
本牧市民公園の矢印の方へ階段を下る。すでに日が傾いている。黄色い太陽。自動車道路の高架が見える。車の行き交う音が不思議な響き方をして、ここまで届く。なんだか東側の映画のようなワンシーン。時間と空間の感覚がズレそう。
本牧市民プールの脇を降りていく。光線の加減がシュールレアリスムの様に不思議な感じだ。
バス停がある。これで、冒険の書のルートに戻れるぞ。
▼97、150
乗って、うつらうつらしてる間に15時半のおしらせ。遠くにワープね、オーケーオーケー。このまま寝てしまって起きたところで降りてみよう。
▼190
実は、ひとつ前のバス停では起きていた。けれど不動下の方が名前が格好いいので、ここで下車。今度は落さんと会う。おんなじバスだったのか。歩いて、根岸駅方面へ。
▼67
根岸森林公園へ向かう。
暗くて怪しい道をとぼとぼと登る。2人の男の人とすれ違う。この人がもしもスタンガンを持っていて、やられてしまって拉致られたらどうしようとか考えながらやり過ごす。
▼86、74
「海をみていた午後」なのに、なぜか青春のリグレットをくちずさんでしまう。FIRE STATION?あ、消防車にUS NAVYってかいてある。アメリカの基地か。
▼122 168
レストハウスではあんちゃんたちが柔軟運動。ひろい芝生では親子連れ、犬連れが遊んでいる。芝生でひと休みしたら、観覧席跡へ行ってみよう。
▼145
観覧席跡。この建物は奇妙だ。そしてまどろこしい。片側だけしかみえないってことが、この建物をまどろこしくしてる。もし両面みることができたらもっとすっきりするのに。不安になって振り返ると、ランドマークタワーが見えた。ランドマークタワーはランドマークなんだな。赤いライトをチカチカさせてる。自分の立ち位置がわかって少しだけ安心する。
だいぶ暮れてしまった。まだ17時前なのに夜になりかけてる。もう冬だ。この光の中の観覧席跡はまるで悪魔城だ。さっさとここを後にしたいが不思議な引力によって、身体が離れない。空が暗くなるまでここにいた。
▼148
暗くって足元もおぼつかず、秘密の抜け道をわたしは上手に見つけられなかった。秘密でもなんでもない普通の階段をくだると、お米やさんの目の前にでた。夜の中に、大きなガラス戸の分だけ光がもれてる。ここで17時のアラーム。急いでここから抜け出して、酉の市へ行こう。わたしは友だちに会うことができる。

2014年11月24日月曜日

冒険の記録について

『演劇クエスト』参加者たちの足跡を示す「冒険の記録」。
ここでは、冒険後にメールで送ってもらったそれらを順次公開していきます。(到着順)


表示されている番号は、「冒険の書」のパラグラフに対応しています。手元にお持ちの方は、たどってみると楽しいかも。持ってない人は、なんとなく想像してください。


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参加者のかたで、公開と共有にご協力いただける方は、bricolaq(アットマーク)gmail.comまで、以下のフォーマットにならって、メールいただければ幸いです。


【お名前】本名でもニックネームでもOK

【自己紹介】任意です。可能なら、年齢、性別、職業、国籍、その他のアイデンティティ、今考えていること、今回密かに自分の課した設定……などなど。ひとことでも、ゼロでもけっこうです。

【写真】印象的な冒険中の写真をお送りください。(最大3枚まで)

【冒険の記録】
(例)
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▼143
早くも空が夕焼け色。この交差点は最初の東西南北にも似て、ドラマチック。しばし立ち止まり悩む。南と迷ったがそのまま西へ。

▼210(15時頃)
一気に街の雰囲気が変わる境目。

▼33
ランドマークタワーを眺めようと橋の上へ。

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いただいた冒険の記録は、こちらで順次公開していきます。お寄せいただいた方には、後日お返しに、スペシャルテクストを差し上げる予定です!