【自己紹介】
良い意味でも悪い意味でも、「なんとなくで生き過ぎだな」
と思う31歳。前回のクエストにはパフォーマーとして、なんとなく参加。
1. 自宅最寄りからバスに乗り込む(市内在住)。車内で一日乗車券を購入しようと、その意思を運転手に伝えるが、「そんなものはない」的な表情を一瞬される。日常乗らないバスは想像よりも遅く、受付〆切である13:00には着かないだろうことを確信する。前回のクエストでは、観客の遅刻は厳禁というか重罪であったので、道中怒られるのではないかとビクビクする。13:15くらいに映画館に到着。演出家の表情は穏やかなものであった。その安心感もあってか既に勝手知ったる作品の説明をニヤニヤしながら聞いてしまう。手渡された赤い本を開くと、さっそく寺山修司の引用で、さらにニヤニヤしてしまう。
150. 外は秋晴れ。遅刻した分を取り戻そうとなぜか走り出す。
7. バス車内で可愛い女の子が赤い本を右手に持っていて、テンションはさらに上がる。赤い本が目印というか象徴的でいい。彼女とともにバスを降りた「本牧一丁目」で赤い本を持つ演劇センターFの市原さんと出くわし、抱擁する。
61. 「不思議な研究所」メリーゴーランド研究所。確かに不思議で、とても素敵で驚く。こんなアトリエが欲しいと切に願う。思わずトイレまで覗き込む。堪能したのち、61.のパラグラフをようやく読む。横濱競馬場の馬房であったことを知り、テンションは振り切れる。そもそもわたしがはじめて書いた企画書は、その競馬場内に廃墟として佇む一等馬見所を野外劇場にするという案であった。市役所に足繁く通った記憶が蘇る。そして、多くの方に多大な迷惑をかけたことも同時に思い出す。もう一度研究所に戻り、その名残を探す。
43. 赤い本を持つ、あの女の子はもういない。コンパスの使い方もイマイチわからない。若干混乱している。
105.112.167. 山手駅へ、商店街を抜けていく。古風な商店街で落ち着く。
75. YC&ACへと山をのぼっていく。ゴミの捨て方は英語表記。多国籍なコミュニティで遊ぶ子どもたち。環境によって人生はずいぶん変わるだろうことを実感。
214. 覗き見。
75. この機を逃せば、足を踏み入れること二度と叶わないだろうと、YC&AC館内へ。カウンターには女性がふたり「こんにちは」と声を掛けてくるが、〈必ず英語で入館の意思を〉と赤い本にあるので、「へ…Hello」と言う。瞬間、「あなた、なんなんですか」的な表情を揃ってされる。わたしは挙動不審となり、「あ、えっと、館内を見たいのですが」とチラリチラリと赤い本を誇示しながら日本語で告げる。「えっと、入会希望の方ですか?」と 年配の女性から問われる。ひっくり返っても入会はできないと思い、「いいえ、入会は、きっとできません」と伝え、YC&ACを後にする。
39.219.153.182.57.202. 延々つづく三叉路地獄。YC&ACでの一連をもんもんと思い出す。結果、「なんてよくできた演劇なのだろう!」という結論に至る。つまり、赤い本によって与えられる「演劇」によって、当然YC&ACへ入館できるものだとわたしは考えていた。それを「そんなの虚構ですよ、馬鹿ですか?」と突き返され(あくまでも心象風景)、己の現実に立たせ、「いいえ、入会は、きっとできません」とわたしに言わせた。その宣言も含めて計算された「演劇」であったのだ! 三叉路はつづく。
160. 気付けば、樹々が鬱蒼と囲う坂を下っている。
190. そうして、なんだか腹が減っている。
67. なにか食べようと根岸駅へ。そもそも16時からはジェコ・シオンポのダンスを観る予定。集合は根岸駅。
41. 駅前の東急ストアで20%OFFのシールが貼られたパンを購入。外で食べる。それでもあと1時間くらいあるので、マックでコーヒーを求める。隣席の母(30代)娘(たぶん小2)がしゃべっている。娘が「男の子の気持ちってわからないよねー」とたわいもなく母に告げる。
200. バスに乗ってのジェコ・シオンポのダンスは、個人的にはとても楽しめた。バスを降りると、もう夕暮れ。目の前には黄色くやわらかい光に囲まれたメリーゴーランド。この作品の演出家も同じバスに乗り合わせていて、「200.へどうぞ」と誘われて、赤い本をめくる。
0 件のコメント:
コメントを投稿