2014年12月10日水曜日

阿部太一

【自己紹介】デザイナー。世田谷在住。本牧に来たのは今回が3回目。
演劇クエストは2回目。


【冒険の記録】
先ずはせせらぎ公園のメリーゴーランドを観に行く。寒空の下ここだけ空気が柔らかい。
今回は1人でなるべく普段の自分が行かなさそうなコースを行く事に決める。
17:00〜はジェコを見るので根岸方面に何となく向かおうと思う。
▼121(13:00頃)
山頂公園を目指してずんずん歩く。景色はいいが天気はあまりよくない。
レストハウスで係の女性から《アイテム》をもらう。
椅子に微動だにせず座っているおじさんがいる。
(演劇クエストを始めるとこういう人がやけに気になる)
▼108
どんぐりの丘を越える。人はまばら。
ここは掃除がされていなく道に落ち葉がつもっていて、結構滑る。
葉っぱの湿気がスニーカーに染みてくる。
小高い丘から住宅街に続く小さな階段を下りる。
▼108
細い路地をぬけて小学校の校庭の脇を通る。
野球部の練習が終わったようで、生徒がグラウンドに礼をさせられている。
こういう一見無意味で儀礼的なことの必要性を昔は分からなかった
でも今は少し分かる。年をとったな。
▼61
謎の研究所着。
《アイテム》は既にもらっていたのでここではもらわない。
赤い冊子を持った女性が向かいから来たので、会釈するも微妙な表情で返される。
「同じ冒険者でも決して仲間というわけではないんだ」と気持ちを強く持つ。
本牧通りから105系統で本牧車庫を目指す。
三渓園のバス停の近くで、所謂ギャル的な格好をしたおじいさんが、ペルパーらしき人に付き添われて歩いているのが見える。
前から来るおばさん達の顔に緊張の色がさす。あのおじいさんは人生で今が一番自分に正直なのだ。
▼100
本牧車庫に入る。営業所で係の人に恐る恐る冊子を見せるとあっさりと笑顔で質問の答をくれる。
バスが入ってくるのをしばらく眺める。
▼221
バスに乗り、根岸七曲がり下バス停で下車。
広い通りの向かい側の大きな家の植木をおじいさんが切って、小学生くらいの孫が葉っぱを集めている。
こちら側には新しい分譲マンション。敷地内の公園で、お父さんと赤いコートを着た幼児が遊んでいる。
3〜4歳くらいの女の子に赤いコートを着せるとこの世のものではないかわいさを発揮する、と思う。
七曲がりに挑戦するべく道を進む途中、レトロな床屋を見つける。
周りから連続性を失いぽつんと残っている姿から消えた風景を想像してみるも、中の店主と目が合い気まずい。
▼110
七曲がり坂の下。道路から少し高い所に建っている家の庭と下の道路との間で2人の少年がバトミントンをしようとして、失敗しつつ何度も挑戦している。
横目で見つつ坂を上る。2/3くらい登ったところで、カメラのフィルムを換えるため階段に座る。
目下の家並みから視点を起こすと根岸線の線路、高速の高架、その向こうには工場地帯、その奥には海。雲が少し開けて夕方前の黄色い日が漏れてきた。
大きな工場からは一定間隔で白い煙が盛大に上がる。下では少年たちがまだ頑張っている。
▼182
坂の上は落ち着いた住宅街(少し高級な感じ)。
コンパスも地図も見ないで根岸公園に向かおうとして足を進める。
案の定住宅街で迷う。多分、迷いたかった。住宅からピアノの音。少し退屈。
散々うろうろしたあげく、坂を降りて行ったら山手駅に着く。
お腹が空いたので、高架下の天然酵母のパン屋でパンを買う。
1つ1つのサイズが小さかったので幾つか買ったらコーヒーも入れて1000円弱!
食べる場所を探してうろつくも見つからず、駅前の喫茶店でハンバーグセットが1080円で本気でこれにしておけば良かったと思う。
結局立野小学校の裏の階段に腰掛ける。だんだん暗くなってきた。家路に向かう小さな子供を連れた夫婦が目立つ。
今頃いつも遊ぶ公園から帰る時間だと、我が娘の事を思い出す。お父さんは今、階段に座ってクルミの入ったあんぱんを食べているよ。
コーヒーは既に冷めている。
ジェコが近いので反則かなと思いつつ、山手から根岸へ電車で向かう。
右手の車窓から一時間ほど前に歩いた、七曲がり坂や降りたバス停が見える。目を凝らしてバミントン少年を探したが見えなかった。
植木のおじいちゃんは、まだがんばっていた。孫はもう家に入ったらしい。
根岸駅。駅前は何の変哲も無いロータリー。
横断歩道を渡りながら、演劇クエストが終わるのを感じる。
ジェコの集合時間まで近くの公園のベンチで時間をつぶす。
1人の少年が片手でカラーボールを上になげ、プラスチックのバットで打とうとしている。ヘタで全然打てない。
近くのベンチにいたサラリーマン風の男性が近づき、コツのようなものを教える。
結果ホームラン。少年は公園の外に飛んだボールを追いかけ消える。
先程のサラリーマンは同僚との会話で気付いていない。
時間が来たのでジェコのバスに乗る。
ジェコの後、本牧通り沿いの角打ちに行き、ライブの間まで飲む。
焼酎をトマトジュースで割りそこにタバスコを入れる飲み方を常連さんに教えてもらう。目がチカチカする。
そういえば▼200を見るのを忘れてたと思いつつ、そのまま酔っぱらう。


【写真:どんぐりの丘、バスの中、階段の上】


0 件のコメント:

コメントを投稿